« シェラトンホテル札幌 1 | トップページ | 日本食認証 »

なぜシティホテルに泊まれるか

 まるよしは、準公務員(の安月給)のくせに、なんでいつもいいホテルのいい部屋にばっかり泊まれるのか、という疑問をもっている人はいるだろうし、直接訊かれることもある。別に不正をしたりコネでまけてもらったり株で儲けたりしているわけではないので、その秘密(というほどではないが)をお教えしよう。

 まあ、基本的には、皆さんがクルマや家や子供に費消している分のお金を旅行と鉄道趣味に注ぎ込んでいる、という事情はある。それにしても、皆さんはそれらに多少なりとも職場からの補助や借り入れがあるはずだし、基本給としての収入は国家公務員のレートであるからには、一般に想像されるよりもはるかに少ないわけで、使える額に限りはある。それなのになぜシティホテルを泊まりあるけるか。

 これは、ひとえに「スターウッドプリファードゲスト」というシステムの会員になっていることによる。ホテルも航空会社のように、系列別にポイントシステムを有しており、これもその一つである。加盟しているブランドは、フォーポイント,シェラトン,Wホテル,ル・メリディアン,セントレジス,ラグジュアリーコレクション,ウェスティンとなっているが、日本で一番なじみがあるのはシェラトンだろうし、他に日本に出館しているのはウェスティンとル・メリディアン、都合三ブランドのみである。
 数あるホテルポイントシステムのなかでは、このスターウッドが一番費用対効果比がいいように思う。シティホテルに、ビジネスホテル並の値段で泊まれてしまう計算になるのである。ちょっと試算してみよう。

 ホテルによって、宿泊日によって、部屋の種類によって、宿泊代金がまちまちであることは言うまでもない。が、計算しやすいように、一泊12000円ということにしよう。日本のスターウッド系ホテルの平均的なレベルで、インターネット予約特価の部屋だとまあそんなところである。
 支払額に応じて「スターポイント」と呼ばれるポイントが付与される。1ドルあたり2ポイントの割合である。レートはやはり計算しやすいように、1ドル120円としておく。すると、この部屋に一泊すると、100ドル払ったことになり、200ポイントもらえる。
 さらに、上級会員として、ゴールド・プラチナの両ステータスがある(わたしはプラチナ)が、これらのステータスだと、このポイントが五割増でもらえるので、300ポイントということになる。
 さらにさらに、プラチナ会員の場合は「プラチナアメニティ」と呼ばれるホテルからのプレゼントが滞在毎に贈られる。このプラチナアメニティは四つほどの選択肢から好きなものを一つ選べるのだが、日本のホテルだと大概「500スターポイント」という選択肢があるので、これを選ぶと都合800ポイントもらうことになる。
 一方で、このポイントを使うことで、無料宿泊することができる。ホテルのランクによって必要なポイント数は異なるが、日本のスターウッド系ホテルで一番少ない所だと、3000ポイントで一泊無料で泊まれる。
 つまり、四泊分でもらえるポイントで無料宿泊ができてしまうのである。正確には十五泊分のポイント(12000ポイント)で無料宿泊四泊分、ということである。一泊分に払う金額は約9473円となる。これなら、ちょっと高めのビジネスホテルの値段だ。しかも、これは単純計算であり、実際にはもっと有利である。

 それというのも、しばしば期間限定のキャンペーンが行われるのである。一定の期間内に三泊すれば、通常のポイントの他にボーナスポイントが数千ポイントもらえたり、あるいは週末無料宿泊の権利がもらえたり、とその時によってもらえるものは違うが、こういうのが年に何回もある。インターネット予約をすればボーナスポイント1000ポイント、などというキャンペーンがあったこともある。これらの活用によって、宿泊代の単価はどんどん下がっていく。

 単に出費が抑えられるだけではない。プラチナ会員になると、けっこういろいろな特典がある。ざっと列挙すると、

  1.  いかなる値段のプラン・部屋の予約であっても、その日に空いている最上クラスの部屋にアップグレードされる。スィートが空いていれば、シングルの値段のままスィートに泊まれるわけである。
  2.  チェックアウトタイムが16時まで延長される。ここまで延長してくれれば、実質チェックアウト日もまる一日部屋を使えるし、荷物を置いて用事に出かけることもできる。
  3.  エクゼクティブラウンジのあるホテルでは、それを利用できる。エグゼクティブラウンジでは営業時間中、ドリンク類が無料でいくらでも(まあ節度はあるものだが)いただける。ホテルによっては、夕方の早い時間、「ハッピーアワー」として、アルコールとおつまみを無料で好きなだけ(まあ節度はあるものだが)いただける。またホテルによってはエグゼクティブラウンジで朝食(コンチネンタル)も無料で提供している。エグゼクティブラウンジのないホテルでも、ドリンクや朝食の無料券をくれることが多い。
  4.  ホテルによって、フィットネス・スパなどの施設も無料で利用できる。
  5.  特別な窓口(たいていエグゼクティブラウンジが兼務する)でチェックイン・アウトができるので、混雑する時間帯でもフロントで並ばなくてよい。ホテルによっては部屋でのチェックインとしてくれる所もある。
  6.  三日前までなら宿泊を確約。

こんなところである(これらの特典にはいろいろ条件がついたり除外規程があったりするので、実際の利用にあたってはスターウッドの彩図で確認されたい。なお、ポイントを使った無料宿泊であっても上記の特典は適用されるし、食事・フィットネス・マッサージ・電話やインターネット接続など有料の付帯サービスに支払った金額に応じたポイントは付与される)。こういう特典を最大限活用すれば、費用に対する効用はいよいよアップしていく。
 なお、このプラチナ会員として扱われるための条件は、前の年一年間にスターウッド系ホテルに二十五回滞在するか五十泊するかしていることである。月二回の滞在は、出張や旅行をよくする人にはさほど難しい条件ではないだろう(滞在数または泊数としてカウントされるのは、ホテルに直接またはスターウッドの彩図で予約した有料宿泊のみである。ホテル予約業者彩図や旅行代理店からの予約、団体旅行やツアーに組み込まれた宿泊は、滞在数・泊数カウント,ポイント付与,会員特典いずれも対象外)。プラチナでなく通常会員やゴールド会員であっても、それなりの特典はあるから、捨てたものではない。まるよしも、今年は治療のため遠出の旅行が禁じられているため、来年のプラチナ資格は諦めている。

 念のため、スターウッド会員としてのメリットは、もちろん金額だけの問題ではない(わたしもこれまでこんな計算をしてみたことはなかった。今回この記事を書くにあたり、話を分かりやすくするために初めて試算し、意外と得をしていたんだなあ、と感じた次第)。一流ホテルの一流のサービスを受けることができ、非日常の世界をゆっくりと流れる時間に身を浸す息抜き効果はお金にかえられない。そういうことに価値を見いださない人には無駄使いにしか見えないことであるが。070311_192119

 また、スターポイントは、無料宿泊だけでなく、部屋のアップグレードや付帯サービスなどにも利用でき、それらはホテル毎に利用法が定められている。そして、スターウッド系ホテルで使うだけでなく、航空会社のマイルに移行することもできるので、飛行機に乗ったり、航空会社系のツアーやホテルにも使える。マイル移行にあたっては、一定条件を満たせば、ボーナスマイルももらえる。これらにより、さらに利用価値は拡がる。

 惜しむらくは、現在のところ日本にはスターウッド系ホテルが下記十二館しかなく、地域も偏っていることである(括弧内は、スターウッドファンの間での符牒的通称で、所在地からきている)。

シェラトンホテル札幌(札幌)
シェラトン・グランデ・トーキョーベイホテル(舞浜)
ウェスティンホテル東京(恵比寿)
ホテルパシフィック東京(品川)
ホテルグランパシフィックメリディアン(台場)
横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ(横浜)
ウェスティンナゴヤキャッスル(名古屋)
ウェスティン都ホテル京都(京都)
ウェスティンホテル大阪(大阪・四月からは多分、新梅田)
神戸ベイシェラトンホテル&タワーズ(神戸)
ウェスティン淡路リゾート&コンファレンス(淡路)
シェラトン・グランデ・オーシャン・リゾート(宮崎・シーガイア)

 しかし、聞いた話では、スターウッドは最終的に日本に五十館程度出館する構想のようで、楽しみである。この四月からは東京と大阪の都ホテルがシェラトンになることが決まっており(それぞれ白金・上本町と呼ばれるだろう)、選択肢が増えるので、喜ばしい。スターウッドのホテルが増えると、プラチナ会員も増えて、アップグレードなどの特典が受けにくくなる、と眉を顰める向きもあるようだが、もてなす側のホテルも室数も増えるのだから、それほど問題はないのではないか。

« シェラトンホテル札幌 1 | トップページ | 日本食認証 »

3.0ホテル」カテゴリの記事

リンク集(出歩く)

各種商品リンク1

  • ↓楽天ブックスで本・CDなど購入できます。

     
  • ↓楽天トラベルでホテル探し(予約もできます)

楽天モーションウィジェット

  • 楽天市場の商品ページにリンクしています。
無料ブログはココログ