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臨時快速「清盛マリンビュー2号」と広電の近影

 早春にまた広島に出かけた。二回も乗った呉(くれ)線の臨時快速にまた乗る。車輌は同じなのだが、列車名がちょっと違うからである。
 普段「瀬戸内(せとうち)マリンビュー」の名で運転されている列車が、今年は「清盛(きよもり)マリンビュー」として運転される。もちろん、大河ドラマ『平清盛』に因んだ措置である。平家は都から壇(だん)の浦(うら)まで落ちのびて行ったため、縁の地が瀬戸内海沿いにかなり分散して存在し、多くの地に利をもたらしている。

 今日はダイヤ上は下りだが偶数号数のついた2号に、三原(みはら)から乗ってみる。
 三原駅のコンコースにも、『平清盛』の幟が立っている。

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 三原駅ホームの発車案内は、残念ながら列車名はなく、単に「臨時快速」となっている。ホームには列車名入りの乗車位置がペイントされているが、「瀬戸内マリンビュー」の乗車位置はそのままで、その脇に色鮮やかに新たにペイントされた。来年は「瀬戸内マリンビュー」に戻すのだろうが、ちょっと興ざめだ。

 車輌は同じだが、ダイヤは変わっていて、時間帯が繰り上がっており、行先が清盛ゆかりの宮島口(みやじまぐち)に延長されている。また、以前は広(ひろ)まで各駅に停車して定期列車の肩代わりもしていたのだが、今回は通過運転で、名実共に「快速」となる。

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 列車は発車の数分前に入線する。宮島口からの1号がそのまま折返すのである。
 列車の前面には、ヘッドマークとしゃもじ? が飾られて、いつもとちょっと違う化粧である(写真下の左は三原側、右は宮島口側の前面)。 

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 車内の様子は「瀬戸内マリンビュー」のときと変わらない。残念ながら、車内販売の類はないが、大きな窓から望む瀬戸内海が気持ちいい。

 広島では暫く停車するので、ホームに降りてみた。ここのホームの行先案内は、ちゃんと列車名を表示している。

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 広島から宮島口まではノンストップだが、途中西広島で運転停車して、コンテナ貨物を待避する。
 宮島口終点では、改札口に面した下りホームに着き、乗降が楽である。車輌は広島の車庫に回送で引き上げるのだと思うが、このホームから広島方面に発車できるとは思えないので、一旦この先の駅まで行ってから折返すのかもしれない。

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 さて、わたしは同じ道を引き返すのは面白くないので、広電(ひろでん)宮島口から広島電鉄で広島市内へ帰ることにする。低床連接車「グリーンムーバ」が快適に送り届けてくれた(写真下)

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 その広電の電車も、またじっくり見てみたいと思い、翌日の朝、広島駅前の電車乗場に出向いた。古い車輌まで動員される朝の時間帯が、観察には好都合である。
 ちょうど、向かって左側の折返し用引上線に、連接車の2号線広電宮島口行が入っている。右側の線は、5号線比治山(ひじやま)廻り広島港(こう)行の乗場を兼ねていて、低床連接車が入っている。5号線は通常は単車だが、通勤通学客が詰めかける朝夕は、連接車が入る(写真下)。 

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 次々電車が着いては出て行く。うまく三線に振り分けるもの、と感心する。引上線に入って降車扱いするのが基本だが、満線のときは手前で客を降ろしたりする。5号線は当然必ず右の線に入れなければならないが、この線が空いているときは、他の系統も右の線で降車だけ扱ったりする。他の系統の乗場はわたしの後方にあるのである(写真下は、三線に電車が入っている様子。中央の単車は元西鉄北九州線の600形による6号線江波(えば)行、右の連接車は元西鉄福岡市内線の3000形)

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 朝ラッシュの終わり頃なので、入庫する車もある関係で、イレギュラーな行先の電車も見られる(写真下の左は2号線の広電西広島止り、右は5号線の比治山廻り宇品(うじな)二丁目止り)

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 そうやって眺めていると、連接車が連続してやってきた。驚いたことに、単車分の長さしかない真中の引上線に、強引に連接車を入れたではないか。お尻がポイントを塞いでいるので、この間は右側の5号線の出入りはできない(写真下)。当然すぐに折返し発車したが、かなりフレキシブルな運用をしている。こういう判断は咄嗟にしているのだろうか。というより、こんなこともできる信号システムなのだな、と思う。

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 電車は二~三分ごとに客を乗せて出て行く。公共交通の活気を十分に感じることができた。

(平成24年3月乗車)

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