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福鉄二題(フリー乗車券・整理券)

 今回は地元の鉄道に関する小ネタである。一日フリー乗車券と整理券について。

 福井鉄道では、土曜休日を中心に1日フリー乗車券を発売しているのだが。

 500円で終日全線乗り放題なので、けっこう使い得で、鯖江・武生市域から福井市内に往復するだけで元が取れる。名古屋市の地下鉄にも500円の一日券があるらしい註・そう思っていましたが、下のコメントでお教えいただいたように、600円が正当でした。訂正します)のでそれには負けるが。福鉄の一日乗車券の発売による乗客増が運賃の割引率をカバーして余りあるのかどうか、傍から見ていると疑わしいのだが、発売が続けられているということは、増客の効果はあるのだろう。わたしも愛用している。
 これまで、A6サイズで服のポケットに入れても嵩張って扱いにくかったのだが、そんなことくらいでわざわざ苦情を言う気にもならずにいた。しかし、先月から半分以下の大きさになり、クレジットカードか店のポイントカードくらいの大きさになり、デザインも変わっていた。
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  従前はえちぜん鉄道と福井鉄道両社線に乗れる1200円の一日券の方がサイズが小さくて、何か変な感じだったが、これも是正された。ワンマン電車の運転士さんに見せるにも好都合である。新旧の大きさを比較しておこう。
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 もう一つは、福鉄電車の乗車方式に関して。現在低床の新型車と高床の旧型車が混在しているのだが、どういうふうに乗り降りすればいいのか、もう一つ統一されていない。新型車は、770形・880形連接車の場合片側3扉のうち最後部は締切とし、中2扉は乗車専用、前扉が降車専用となっている。単行の800形は片側三扉なので、乗車専用扉が中扉一つとなる。これら新型車ははっきり「入口」「出口」と表示されているのだが、旧型車にそういう表示はない。これはどうすればいいんだろう、と疑問であった。新型車の乗車専用扉には整理券発行機が備えつけてあるのに対し、旧型車にはない。従前から福鉄の無人駅各駅のホームには、乗車駅証明書発行機が備えられていた。これは今でも稼働している。掲示によると、右のごとくである。070130_154407
 旧型車は入口出口が指定されていないようである。開いた扉から乗り降りすればいいようだが、乗車駅をはっきりさせるために、ホームの整理券(乗車駅証明書と呼ぶのをやめて、整理券に統一したようだ)を取らないといけない。
 となると乗客は、この掲示の指示に忠実たらんとすれば、来る電車が新型か旧型かを早めに見きわめ、旧型だと分かれば急いで乗車駅証明書発行機に群がって整理券を取らねばならないことになる。名鉄が新旧種種雑多な車輌を運行していた頃、地下駅の新名古屋で、来た電車のヘッドライトで形式を見分け、それに合わせて客が即座に並びなおす、という名鉄利用者総鉄道マニア化伝説があったが、福鉄でもそれに近いことが求められる。旧型車の来るダイヤはだいたい決まっているから、常連客は覚えているだろうが、一見さんはまごつくだろう。
 まあ、実際はそんな忙しないことが起きているわけはなく、整理券を取り忘れても口頭で乗車駅を申告すれば駅員さんや運転士さんはとりたてて咎めることはないし、お年寄りなどが前扉から乗ろうとすれば、快く乗せている。
 それにしても、後ろ降り前降り、といったワンマンカーの乗降方式は、バスでは厳格に守られるのに、なぜ鉄道ではどこでもルーズなのであろうか。やはり、通常の道路とは一線を画したプラットホームという乗り場が用意されていると、そのホーム上ならどこで待ってもいい、という気になるのだろうか。あるいは、有人駅では全ての扉を開ける、といった例外があるから徹底しないのだろうか。この辺は心理学的な分析があるかもしれない。
 福鉄の場合、有人駅からの乗車では整理券を取らせていない。が、これは不正乗車を助長すると思う。有人駅では乗車券を売っているのだからいいようなものであるが、定期券や回数券を予め用意してある場合、いとも簡単にキセルできてしまうことになる。全ての駅で全ての客に整理券を取らせるべきだ、とわたしは思うが、そんな損失は計算に入れたうえでの省力化なのかもしれない。

(平成19年2月観察)

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