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リニア・鉄道館初訪問

 JR東海が運営する鉄道博物館だが、名古屋臨海高速鉄道あおなみ線の終点、金城ふ頭駅のそばにある。外観は意外に地味である。

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 しかし、入場ゲートを一歩入ると、非日常の世界に誘われるしくみになっていた。

 入口のホールに、鉄道の過去・現在・未来を象徴する車輌が、暗闇のなかに浮かび上がっているのである。

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 左端はもちろん蒸気機関車、「貴婦人」の愛称で人気高い、スマートなC57形である。中央は300xと呼ばれた新幹線の試作車で、現在の主力である700系の原型となった車輌だ。
 そして右端は中央リニアエクスプレスの試作車で、「愛・地球博」でも展示されていたものである。久しぶりに車内に入ってみた。

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 さらに、そこから奥のメイン展示室に壁を回り込むように入ってみると、一転明るくなって、過去の新幹線車輌が斜めに先頭をずらすように並んでいて、なかなかかっこいい。 

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 一番奥の新幹線0系の向こうには、在來線の特急車輌、さらにその向こうには、戦前の京阪神地区を「急電」として運行された流線型車輌が並んでいる。鉄道スピードアップの歴史が体現されているわけである。

 とにかくJR東海の博物館だから、何かと新幹線のウェイトが高い。
 黄色い新幹線である「ドクターイエロー」もいる。その向こうに見えているのは、100系の二階建て車輌である。
 0系の車内は、昭和39年開業時の内装が再現されていた。特急の座席が転換クロスシートでも許された時代だったのである。これは昭和末期までに座席がリクライニングに、そしてモケットも暖色系に改められたから、久しぶりに見て懐かしい。 

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 0系はいろんなタイプの車輌が保存されている。
 食堂車もその一つである。デッキから中に入ってみると、時刻表にも使われていた食堂のピクトグラム、そして「満席」表示も点灯していた。
 食堂車の脇は通路になっていた。写真の向かって右側である。当初は壁だったが、こっちが山側だったので、富士山を見ながら食事したい、という客の要望に応え、ガラス窓としたのである。

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 次は100系の二階建て食堂車だ。わたしがあちこち乗り歩き、かつ経済的にもやや余裕をもって旅するようになったころには、主力は100系に移っていたので、こちらの方が利用した回数は多い。
 従って、懐かしさも一入である。

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 それにしても、貴重な食堂車が複数あって、これだけ内装を再現しているなら、もう一歩進んで、大阪の交通科学博物館のような実車での食堂営業をやってくれないか、と思う。

 もちろん在来線車輌もある。
 EF58形電気機関車、これは東海道線の花形特急やお召し列車やいろんなものを引いた実績があり、その半流線型の楚々としたルックスと相まって、人気が高い形式である。
 それが旧型客車を従えて展示されている。その車内は、四人掛けのボックス座席が並んでいる。これは学生時代によく乗ったので、この感じはまた懐かしい。 

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 そして下は、113系という、昭和50年台頃には幹線の主力だった車輌の中である。こういう座席配置は、国鉄に乗るとどこででも見られたもので、これまた久しぶりである。
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 モケットの色が青だったり背面に灰皿が付いていたりするのが、登場当時のスタイルである。
 113系はかなり長期にわたって増備されたから、いろいろなバリエーションがあった。扉の内側の塗装も、新しいタイプだとステンレスのシルバー無塗装になっていたが、古い車輌はこのように薄緑である。子供の頃に、京阪神の快速電車でよく見たものである。

 ホーム状になった見学通路から覗き込めたり車内に入ることができたりするメインの車輌群の他に、展示室の一番奥に並べられている車輌群もある。

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 これらも、鉄道、というか、国鉄の一時代を画した車輌であるが、至近で観察することはできない。車によっては、貫通路を開けてあり、そこから車内を窺うことができるものもあるが、せっかくなのでそばに寄らせてほしいものである。

 屋外には117系という快速用の車輌が展示されている。
 この型は最近まで現役だったし、JR西日本ではまだ走っているのだが、色が塗り替わったり座席が取り替えられたりした車輌が多く、こうして登場当時の姿なのは貴重である。

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 しかも、この車輌は座席に坐ることもできるし、飲食もできる。つまり、休憩所としても使われているのである。これは大宮の鉄道博物館と同じ趣向である。
 ただ、なぜかこの用途に使われるのは、駅弁を食べたりするのにそぐわない列車に運用されていた車輌なのである。テーブルもない。長居して汚されたくないのだろうか。

 そういう飲食の面でいうと、ここは他の鉄道施設に比してあまり力が入っていない。本格的なレストランやカフェはなく、駅弁スタンドのような売店があるだけである。そこで弁当を買って、テーブルや件の車輌で食べることになる。
 ただ、この「リニア・鉄道館」仕様の掛け紙がかかっていたりするのが面白い。わたしも「特撰名古屋」というのを買って帰った。これは名古屋駅でも売っているのと中身は同じだと思う。味噌カツ・海老フライ・ひつまぶし・天むす、と名古屋名物を詰められるだけ詰めた、という欲張りな弁当で、これで1000円なら安いだろう。 

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