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新快速敦賀延長に期待する特別車輌

 北陸本線長浜~敦賀間の直流化が、10月21日と決まったそうだ。同時にダイヤ改正が行われ、直流車輛による新快速が、敦賀まで延長される。これは歓迎である。

 こうなると、新快速は敦賀~姫路間を三時間近くかけて走ることになるだろう。
 そこで、これを機に何とかグリーン車を連結してもらえないか、と思っている。新快速にグリーン車もしくは指定席車が連結される、という噂は何度となく出ており、報道で発表されたこともあったように思うが、まだ実現していない。

 インターネット上の趣味の掲示板などでも、そのことがよく議論されているのを見かける。そういうのを見ていると、連結に否定的な結論が導かれることが多いようだ。
 ただ、わたしはそれが利用者の意見を偏りなく集約したものとは思えないのだ。インターネットでのそういう議論に参加するのは、趣味人でありそれも、少年から壮年にかけての男子が多くを占めるように思うからだ。若く健康な男子なら、三十分や一時間立っても平気だろう(マニアは何時間でも運転室の後ろやホームの端で立ち尽くして平気だ)し、わざわざ金を払ってまで着席したいと思わない、というのは分かる。
 しかし、老人や妊婦・乳幼児連れ・体調を崩した人などの身になった議論は、そういう場所でもあまりなされていないように思う。新快速はいつ乗っても込んでいる。それだけ便利な電車だからだろうが、末端部へ行かないと、昼間でも飛び乗って坐れる確率は高くない。ラッシュ時となれば、通路まで満杯になる。これは先述の客にとっては辛い状態である。確実に坐れる席があるなら、一定の対価を負担してもいい、と考える客はある程度の数いるのではなかろうか。
 これらに対しては、「快速なら坐れる」「確実に坐りたいなら特急や新幹線の指定をとればよい」「関西人はケチだから着席のために金を払ったりしない」「関空特快で指定席車は失敗したではないか」などの反論が予想される。
 しかし、当然新快速は快速より格段に早く、だからこそ人気があるのだ。先述の客だって急ぎたいことにかわりはないし、快速も時間帯や区間によっては確実な着席が難しい。特急や新幹線利用はというと、特急料金は高いから若い妊婦や年金生活のお年寄りの財政を圧迫しそうだし、殊に大阪以西や京都以東では本数も限られ、停車駅も新快速より少ない。新幹線は大阪駅や三ノ宮駅に発着しないし、いずれにしてもその恩恵を受けられる人は新快速利用者のなかの一部に過ぎないだろう。確実に着席したいような客層にとっては、わざわざ新大阪駅や新神戸駅に廻り道すること自体がたいへんな負担である。関西人だから払わないのではない。南海の特急「サザン」は指定席車と自由席車を併結しているが、指定席車もそれなりの利用がある。座席などの設備も両者で異なり、対価に見合うメリットがあるからであろう。新快速もそのようにすれば、客はつくと思う。関空特快は、自由席車と全く同じ座席の車輌を指定席扱いして金を取った。しかも、環状線内では通常の8輌編成より短い6輌編成のなかのさらに1輌を指定席車として隔離したから、余計に不評を買うことになったと思われる。

 指定席車とグリーン車とどちらにするかについては、一長一短ありそうだが、わたしはどちらかと言えばグリーン車の方がいいように思う。グリーン車とはJRにしかない一種のブランドであるから、関西地区JR線の看板列車である新快速にふさわしい。ただの指定席なら近鉄にも南海にもある。グリーン車と名がつけば、JRだってその名に恥じない設備やサービスで一般車輌との差別化を図るだろう。首都圏の中距離普通列車の多くに既にグリーン車が連結され独自のサービスを行っており、さらに連結区間が拡大しつつある。それは一つのお手本になるであろう。あるいはJR北海道の快速「エアポート」指定席車のような感じもよい。
 223系の現在4輌の付属編成の一部に、グリーン車を一輌増結して5輌とし、この5輌編成で敦賀発着の新快速を運転する。そして米原及び近江今津で基本編成または付属編成と解結し、以南は13輌または9輌で運転する、ということにしてはどうだろうか。
 ぜひ検討願いたいものだ。連結のあかつきには、もちろん率先して利用させていただきます。

(平成18年4月執筆)

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