« 「あかつき82号」(震災臨時)の記録 | トップページ | 夕張哀歌 »

リニア・鉄道館再訪

 今年五月の末に、名古屋のリニア・鉄道館を再び訪問した。
 新幹線品川駅開業十周年を記念して、いろいろな企画が始まっていたからである。

 品川駅ができてもう十年になるのか、と感慨深いというか、自分の歳も考えてしまう。
 開駅当初は、品川と新横浜には停まる列車と停まらない列車が入り乱れていた。わたしが上京するときは、米原から「ひかり」に乗ることが多く、かつ品川駅前にあったスターウッド系ホテルに宿泊することが多かった。しかるに、米原停車の「ひかり」は当初品川通過であった。品川に停まる「のぞみ」もあったのに停まらなかったのである。ホテルに入るときは、新横浜で下りて後続の「こだま」に乗り換える必要があった。
 これでは分かりにくいということで、やがて全ての列車が新横浜と品川に停まることとなった。が、そうなった途端にそのホテルがスターウッドから脱退してしまい、わたしは泊まらなくなった。

 品川駅は、東京駅ホームの折返し容量が逼迫していたのを解消する目的で造られたはずだ。そのため、東京駅と車輌基地とを結ぶ回送線が本線から分岐する地点より手前(新大阪寄り)に駅を設け、ここで折返す列車を設定できるようにしたのである。
 しかし、結局品川始発終着の列車はごく限定的にしか運転されていない。東京行と品川行とが混じるのは、やはり分かりにくいからだろう。それで容量の問題にはあまり貢献していないのだが、山手線を介して渋谷・新宿・池袋方面との連絡がよくなったから、開設の意義はあった。

 そんなことを考えながら館内に入る。わたしは大型のキャリーバッグを引っ張っていたが、これが入る大型ロッカーはない。しかし、受付嬢が愛想よく一時預かりを申し出てくれ、預かり札をくれた。

Img_20130531_170658

 品川駅そのものに絡んだ特設展示は、デリカショップのそばの展示室に若干あっただけだが、他の企画もあった。

 まず、在来線の運転シミュレータの映像が、期間限定で実写版になっている、という。そして、期間中の平日に限り、いつもの抽籤ではなく先着順に受け付ける、ともいう。それで、たまたま校務の関係でわたしの休日となった平日、それも夕方に足を運んだのである。案の定館内は閑散としており、待ち時間なしでシミュレータに案内された。ワンハンドルとツーハンドルと、タイプが選択できる。わたしはやはり世代からいっても後者を選ぶ。

Img_20130531_162137_2

 アーケードゲームと違って、点数や失格を気にする必要はないし、画面の指示に従って操作すれば、難なく終点まで辿り着ける。清水から蒲原あたりまでということになろうか、富士山を見ながら気持ちよく運転できた。

 次に、0系新幹線の食堂車内部が公開されるという。いつもは食堂入口あたりから覗き込むことしかできない。
 行ってみると、暇を持て余していたらしい若い女性スタッフが、大いに歓迎してくれ、記念写真のシャッターを押してくれたり、往時のメニューを持ってきてくれたりする。テーブルには当時の料理を再現した食品サンプルがセットされている。

Img_20130531_163830 Img_20130531_163836

 0系が主力だった時期は、わたしはまだ学生だったりして、なかなか食堂車に手が出なかったので、利用した回数はさほどではない。しかし、憧れをもって眺めた車内は、やはり懐かしい。

 わたしが食堂車を頻繁に利用するようになったとき、主力は二階建て食堂車の100系に移っていた。これも展示されているが、こちらは室内には入れない。壁には複製だがメニューが貼ってあり、階下の調理室から料理を上げてくるエレベーターも見える。

Img_20130531_164209 Img_20130531_164237

 デリカショップでは、土日に限り品川駅の駅弁を扱うそうだが、この日は平日なのでなかった。
 わたしは、昭和39年、東海道新幹線開業当時の駅弁を再現した弁当を買って帰ることにした。魚と野菜中心のあっさりした弁当で、扱いやすい。

Img_20130531_201312 Img_20130531_201347

 なかなか平日には来られないが、たまにはこういうのんびりした見物もよい。 

(平成25年6月訪問)

|

« 「あかつき82号」(震災臨時)の記録 | トップページ | 夕張哀歌 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。