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2014年5月 4日

岩国空港からの航空便

 岩国空港の空港ビルが整備され、かなり久方ぶりに定期便が発着するようになった。山口件には既に宇部空港があり、広島空港からも近いこの地に、今空港が復活したのは、興味深い。
 新幹線の新岩国は東京・大阪への直通列車が少なく、工業都市徳山から宇部空港へは手戻りとなる。広島西空港は廃止となった。このあたりに復活の理由があるのだろうか。

 公共交通で岩国空港へ行く方法は、連絡バスがあるのみである。これは航空機の発着に合わせて運転されるが、空港着時刻は、接続航空便離陸のわずか三十分前である。これでは空港をつぶさに観察する時間が取れそうにないが、小規模な空港なのだろう。それしかなければそれで行く他ない。
 わたしは、バスの時刻に合わせて岩国駅に行った。

 岩国駅前からは、各方面に向かう市営バスが出る。公営バスは民間譲渡が進んでいるが、ここも民営化の方向が決まっているようだ。
 しかし、各種のラッピングバスを走らせるなど、意欲的である。駅前には、ちょうど「島耕作バス」が待機していた。弘兼憲史氏、そして島耕作も、岩国出身なのである。

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 発車時刻が近づくと、十人ほどの人が乗場に集まってきた。大きなトランクを転がしている人もいるが、手ぶらの人もいる。
 時刻間際にバスがやって来た。これもラッピングらしく、飛行機の写真などがプリントされている。
 扉が開いてみると、誰も乗っていないが、料金表表示を見ると、駅が始発ではないようだ。後で調べると、交通局前が始発で、市街地を抜けて来るらしい。空港も「岩国錦帯橋空港」という名前なのだし、錦帯橋や新岩国駅方面からの直通にすればよさそうなものだが、観光利用は少ないと踏んでいるのか。
 バスは目抜き通りを抜けて海沿いに進み、僅か十二分でターミナルビルに到着した。こんなに便利な場所にある空港も珍しい。

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 供用が始まって間もないターミナルビルは、かなり開放的で明るかった。外から見ると人気がないな、と思ったが、中に入ってみると、存外人がいる。どころか、ごったがえしていると言った方がいいだろう。
 ここからは東京行のANA便が一日四便出るだけだ。こんなにたくさんの人が乗りきれるわけはないから、ほとんどが空港の見学客なのだろう。神戸空港も開港当初はこんな感じだったな、と思う。
 エントランスからは、搭乗待合室を通して、駐機場が見えるようになっていた。全て同じ平面上にあるから、見通しがいいのである。こういうつくりの空港も初めてだ。

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 だが、見とれている暇はない。急いでチェックインし、バッグを預けると、荷物検査場に進んだ。スマホの充電器が引っかかった。そういえば、これを導入してから飛行機に乗るのは初めてだ。これも予め荷物から出しておくといいようだ。
 搭乗待合室に入ると、駐機場が目の前に見える。右手を見ると、到着した客がエスカレーターを下って来ている。改札後の通路もまた、ガラス越しにシースルーなのである。エスカレーターの向こうには、荷物の出てくる回転台がある。
 待合室からエントランスを、さっきとは逆に見ることももちろんできる。

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 改札が始まると、このエスカレーターを昇ってボーディングブリッジに進む。小型の飛行機しか発着しないからか、「コートはこの通路で脱いで手にお持ちください」という貼紙がある。機内の通路が狭いのだろう。小さい飛行機の座席が三分の二ほどしか埋まっていない。わたしは後ろ寄りの席を指定していたので、三人がけを独占できた。離陸時刻より前にドアが閉められた。
 乗り込むのはすぐだったが、走りはじめてから滑走路までが長かった。まるでこのまま走って羽田に向かうかに思われるほど空港内を彷徨った後、ようやく離陸態勢に入る。基地共用の空港だからか、あるいは、騒音や石油コンビナートを避けるために滑走路を沖合に移設したためであろうか。

 飛び上がってしまえば何も不思議はないが、ちょうど宮島付近の多島海を見下ろしながら上昇するので、いい眺めである。なかなかこういう高度から宮島を見ることもない。

 羽田に着くと、ローカル空港発なので、駐機場は最果てを割り当てられていた。ここでも着陸後の走行がかなり長く、ターミナルビルを横目に見て、これを行き過ぎてから停まった。バスで送られることになるが、このバスが何の手違いか、数分到着しなかった。
 だから、ターミナルビルの荷物受取所に進んだときにはもう荷物が出てきていた。ベルト一周分に満たない荷物しか預けられていなかったとみえ、停止したままのベルトに荷物が点々と客を待っていた。

(平成25年1月乗車・搭乗)

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