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2005年9月13日 (火)

投票率

> 投票に行ったとき,投票所にこんな爺さんがいました.年は60歳くらい
>でしょうか.その人が係員にしきりに訊いているのです.
>
>「これは名字だけでええんか?」
>「裁判官?なんやこれ.全部に×つけたらええんか.」
>
>あげく,
>
>「いやぁ,2,30年選挙にきとらんからわからんわ.ハハハ.」
>
>はたで聞いててあきれました.

http://puredelusion.blog24.fc2.com/blog-entry-3.html

 こういう人が、なぜ今回に限って投票にやってきたのか。それはやはり、今回の選挙戦の分かりやすさによるものではなかろうか。
 その分かりやすさは、小泉氏に由来することになるのだろうが、そもそも小泉氏のようなキャラの総理を出来させたのは、田原総一郎氏に象徴されるようなジャーナリズムの伝え方である。田原氏自身、政治を分かりやすく国民の前に伝えてきた功績を自負しているようである。確かに政治に対するある種の関心の高まりには貢献している。
 しかし、例えば『サンデープロジェクト』で複数の政治家のトークバトルをやる時、ラウンドテーブルのような形をとりながら、その実対立の構図をはっきり規定させるようなテーブルの形状であり席順である。そして田原氏は、政治家への質問の回答に、あくまで白か黒かを強硬に求める。
 一つの国を動かすというのがそんなに単純なことか。何でもかでも国民の前に曝け出せばいいのか。言えないことがあるのが自然だし、知らないほうがいいこともある。わたしだって福井高専の運営について学生には口が裂けても言えないこともあるのだ。人の欲望は際限がないので、もっともっとと情報を要求する。それは芸能人のゴシップを喜ぶのと変わらないわけである。田中眞紀子氏のような人が人気を博するのも道理だ(ああいう人は、それこそ政治の現場にいるよりも、政治を面白く民衆に解説するナビ的な立場にいるべきではないかと思う)。
 ともあれ、今回の投票率の高さが単純な分かりやすさの結果だとすれば、単純に喜べないな、という気がする。単に投票率を上げるだけなら、いくらでも方法はとれる(ポイント制など)のだ。

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