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2005年12月29日 (木)

年賀状の宛先

 やっと年賀状を書き終わった。今年は曜日の関係で、授業終了から年末までが心理的に短い。それで後回しになっていたが、昨日大掃除を済ませてきれいになった研究室で一気に書いてしまった。

 さて、この数年気になっているのが、相手の住所をどう書くか、という点である。 郵便番号の七桁化から七年ほど経つが、確たる書き方が定着していない。これはマナーとも絡むので、厄介である。学生に教えるのにも困る。

 七桁化の時に郵便局が豪語したのは、「町名までは書かなくても届く」というところである。しかし、実際に宛名を書くときに、

  〒×××-△△△△ 二丁目5-6-B2-1506

と書く気になるだろうか。二丁目から書きはじめるのって何か落ち着かない。これはマンションにでも住んでいるのだろうし、これは引き延ばしようがある。

  〒×××-△△△△ 二丁目5番地6 メゾン・カモフラージュB2棟1506号室

とでも書けば恰好がつく。しかし伸ばして恰好をつけるんなら、宛名の簡素化になっていないわけで、意味がないのだが。こういう都市部のマンションならまだしも、古くからの町だと、異様に短い住所があったりする。

  〒×××-△△△△ 3-5

では、何か悪いことをしているような気になる。
 公共の機関には個別番号が与えられていて、番号さえ書けば、住所はもちろん、宛名も書かなくてよい。しかし例えば願書か何かを郵送するのに相手の学校名を書かない、というのは気分が落ち着かないだろう。実際にもそういう宛名書で来る願書はほとんどないそうである。山形県 孫 で大泉逸郎氏宅に届くのとはまた別の問題である。

 わたしは、郵便局で仕分けする人にとってはどう書くのが便利なのだろう、と考える。システムがこうなった以上、郵便局が推奨するとおり町名までは省略するほうが、仕分けや配達がスムーズなのなら、そう協力するほうがいいだろう。でも、番号の書き間違い・写し間違いというのもあるから、用心のために一つ手前の町名から書いておくか、と思ったりする。でもそれはかえって扱いにくくなっているのかもしれない。このあたりは仕分けのバイトでもしていた人に訊いてみないといけない。
 相手が目上の人の場合、住所を省略する横着は失礼なのかな、と思ったりもする。教科書・テキスト類の「葉書の書き方」の類にしても、お手本は未だに市郡名から書いてある。
 いろいろ考えて、最近わたしは住所を二行に書くことが多い。

  〒×××-△△△△ 垂水区やすらぎ台
                一丁目11-5049


としておけば、仕分けや配達の時は二行目だけ見てもらったらいいからだ。この書きようを周囲にも推奨しようかと思う。垂水区 神戸市 に決まっているので、市名は要らないだろう。同様に郡名を書くのもほとんど意味はなく、町村名からで十分だ。 
 差出人の住所は、結局最低市名、場合によっては県名から書かないと、どこなのか相手に分からなかったりするから、こちらも省力になっていない。

 現実的なガイドラインがそろそろ必要ではないかと思う。 

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