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2006年5月20日 (土)

教師七つ道具(2) 蛍光チョーク

 板書というのは伝統的な授業のテクニックであるが、これも少しずつ進化するのであろう。 そこでお勧めしたいのが、「ダストレスチョーク(蛍光色)」である。

 教室の黒板をホワイトボードに架け替える教室も、一時流行ったものの、あまり定着していない。これは、板書の字が見やすいようにみえて、結局見にくくなるからに他ならない。
 ホワイトボード用マーカーは、その名のとおり、ちょっと線を引いたり印を付けたりするためのもので、基本的に字を書くことに向いていない。一般にペンのインクというのは引力によって穂先に下りてくるのであり、だから机のように地面に平行した平面に書く時はいいのだが、ホワイトボードのように床に垂直な物に書く時は、ペンの穂先を上に向けることになる。これではインクが穂先に出てこなくなり、ちょっと続けて書くと、すぐに字がかすれはじめる。
 喋りながら板書していく、という手順をとる学校の授業などには、結局のところホワイトボードは向かない。持ち手とインクのタンクとがY字型に接してその接点に穂先がある、というようなホワイトボードマーカーが開発されればその点は解決できるはずなのだが、そんな商品を聞いたことがない。文章などを見せたい時は、あらかじめ用意しておいたものを掲示するしかないのだが、語りと板書とをうまく絡み合わせて間合いをとっていくのも、授業技術なのであり、そういうことができなくなる。わたしなど、一年生を教えるたびに、同じ古典動詞の活用表を各クラスで板書する(今年度で35回めだ)。模造紙などに書いたのを持って行って貼った方が楽なのだが、それでもいちいち板書するのは、この間合いをとる必要があるためだ。

 そういうことで、やはり黒板というのは偉大だ。これは廃れそうにないのだが、やはりいろいろなカラーを使い分けようとすると、問題が生じる。わたしは古典の授業をする時、本文は白、文法事項は黄、現代語訳は赤、と三色を使い分けていた。その三色であるのは、高専でまとめて購入して常に補充がきく色だからである。
 しかし、授業アンケートをとってみると、意外にこの赤チョークが見にくい、ということが分かった。学生が一番知りたいのは訳だが、その色が見にくいのでは問題だ。他に高専に用意されているのは青と緑だが、これらはどう考えても黒板の地色に対して目立たないから、却下である。
 となると、自分で調達しなければならない。わたしは、教師の間では邪道のように扱われてきた蛍光チョークに手を染める決意をし、これを取り寄せてみたのである。しばらく授業で試用し、学生に批評を仰いだ。その結果、一番見やすいと好評だったのは、意外にも紫だった。こんな濃い色では地色に埋没するのでは、と思ったが、蛍光色なら十分映えるようだ。そして二位がオレンジであった。この二色を採用することにし、現在は箱買いしている(残念ながら楽天では箱買いできないが)。以来、板書が見にくいという声がなくなった。

 世の教師の皆さん、こんなちょっとしたことでも、見なおすところはあるもんですよ!
 (下記は、楽天市場での同品ページにリンクします。購入もできます)

 蛍光チョーク 各色 100本[羽衣]PK101N

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