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2006年10月 6日 (金)

弁論大会テーマ 上

 今年度も弁論大会(実質ディベート大会)が開催されるが、本校の傾向である、テーマがいま一つ漠然としている、という悪弊は踏襲されている。それはともかく、五試合のテーマそれぞれについて、一言二言。
  実際に試合を観てからまた補足を書くことにして、テーマを見ての雑感のみ。

第一試合 「増税すべきである」
 どの税のことだ。消費税に絞るのがいちばん分かりやすいのだろう。税率アップをするかしないか、ということである。一般にディベートは否定側が有利なのだが、このテーマは否定側が苦しいだろう。福祉や国債の問題を解決するための財源を、消費税以外のどこに求めればよいか、ということを、肯定側から必ず求められるからだ。そしてそこでいい加減なものを示すと、反駁ができないだろう。一方の肯定側は、あまり高い税率や性急な増税のプランを示すと、聴衆の心情的な支持を得られないので、慎重なプランづくりが必要だ。

第二試合「TVゲームは少年犯罪につながっている」
 TVゲームにもいろいろな種類があるのだろう。よくは知らないが。ゲームの中身が少年の心の成長に悪影響を与える場合、それと、ゲームする行為自体の問題。「つながる」という概念が、実はこの二つの観点に分かれている。どちらから攻められても対処できるような準備が必要だろう。

第三試合「100分授業は成功である」
 これも大変だ。何をもって成功というのか。成績が向上していればいいのだろうか。といっても、まだ100分授業を始めて最初の学期が終わったばかりで、成績のデータも出てないだろうし、資料に乏しい(もちろん、本校の100分授業のことなんだろうな)。感情論に走らないことが重要だが、聴衆である学生の多くは100分授業に不満をもっているから、肯定側はプランづくりに注意が必要である。4年生以上に行ったアンケート(JABEE委員会主催)には100分授業に対する意見(問題点含む)が相当述べられているので、これは資料として使えるだろう。わたしの手許にデータがある。

第四試合「小学生に携帯電話は必要である」
 これも、セオリーどおり肯定側が不利であろう。所在を把握するためにGPS搭載の物をもたせると便利、と言っても、だったらGPSだけでいいのであり、電話やインターネットの機能は不要である。携帯電話なんてなかった時代に比べて、子供が受難する事件が減っているわけでもなかろう。携帯電話を積極的に子供の教育に活用できるような提案ができれば、肯定側のプランになろう。

第五試合「小学生への英語教育は必要である」
 これには何もコメントしない。自分のクラスが出場する試合だからだ。考えておくべきことや戦い方のアドバイスは、クラスの者だけに直接伝える。

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 『まるごと とれたて 日本語談義 -ラジオ番組『高専ライブ』で語ることばの話-』
 桐島周 2016 勝木書店 定価1500円(税込)
 
ISBN: 978-4-906485-09-3 
 (桐島周は、まるよしのペンネームです)

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