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2006年12月22日 (金)

芸をしなくなる芸能人

 TV番組というのは、やはり面白くないといけないのだろう。芸をじっくり見せるような番組を作っても、飽きやすい現代の視聴者には、すぐにチャンネルを換えられてしまうのだろうか。

 本当の芸の味を受け止めるにはライブでないとだめなことはよく分かっているが、数いる歌手やお笑い芸人のライブにそうそう出かけてはいられないから、ライブを追いかけるのはごく限られた好きな人だけで、それ以外はTVで見ることにしたい。しかし、そんな番組が少なくなった。
 歌でいうと、シングルヒットがなくても国民に大いに親しまれている歌手、例えば和田アキ子さんのような人の歌をTVで聴く機会は少なくなった。人気から言えば、そのへんのアイドルよりもよほど幅広い世代に受けいれられていると思うのに。実際TVにはよく出ているのだが、そこで歌わないのである。
 昔はそんなことはなかったと思う。歌手が歌番組のみならず、トーク番組やお笑い番組に出たときにも、必ず歌を披露していたはずだ。なぜそれがなくなったのか。歌を挟んだりしたら、本来のトークやお笑いを求める視聴者が待ちきれないからか。森進一さんは歌を歌える番組でないと出ない、と聞いたことがある。今でもそうなのかどうかわからないが、『笑っていいとも!』のテレホンショッキングに森さんが呼ばれないのは、そのためだとか。そういう姿勢は立派だと思うが、そうなると現代のバラエティーには出られない。

 お笑い芸人などもそうで、コントや漫才が面白くて人気を得た人が、売れてくればくるほど本芸としてのネタをTVでやらなくなる。ライブなどではやっているのかもしれないが、TVではやらない。お笑い番組やクイズ番組に出て、その他大勢の中の一人として雛壇のような席で、司会者に振られたときに「ちょっと面白いコメント」を言う役回りを演じるばかりである。明石家さんまさんのように、トークそのものが芸の域に達している人はいいが、そうでない人も、そんな扱いしかされない。そうでなければ企画モノで何かに挑戦しているか。
 その結果、どんどんその芸人の「人物像」としての生い立ちや私生活が暴露され、芸の上のキャラが崩されていくことになる。現代は特に、その崩されるスピードが速いように思う(レイザーラモンHGさんは、ブレイクしてほとんど間なしに「実はとても礼儀正しくて、緊張しいである」という素の人柄が流布されていた。従来は、そういうことが伝えられるまでに一定の期間がおかれていたのではないか)。そんなことよりも、芸を観たいのであるが、見せてくれない。

 芸能人にしても、売れてくればくるほど本芸のネタづくりや練習をする時間がなくなるので、そういうことで稼いで顔を露出できるのはありがたいのかもしれない。でも、こういうのはどこか寂しい。

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コメント

まったく同感です。芸人はちょっと売れるとひな壇芸人になり、レポーターになり、司会者になります。
M-1チャンピオンを目指している芸人が多いのを見ていると捨てたものではないと思うのですが。
『エンタの神様』のように毎週同じ芸人ばかりが出てくるのも「ちょっとねぇ」という気もしますが、本芸をしているから許せます。

投稿: 美咲 | 2006年12月25日 (月) 21時49分

 ダウンタウンの漫才、ウッチャンナンチャンのコント、今田耕司さんの漫談…、もう一度見たいんですけどね。本芸の才能が枯れ果てた人ならしかたないけれど、まだまだ芸の力がある人までレポーターや司会業に甘んじているようですね。

投稿: まるよし | 2006年12月25日 (月) 22時05分

こんにちは。
「タレント」という言葉が分類上歌手でもなく役者でもなくコメディアンでもなくどれにも属せないただテレビにでている人に多く使われているのが昔から不思議です。

投稿: KAZUKO | 2006年12月28日 (木) 16時03分

追伸…。
サッコも芸能人ですが、あくまでも「歌手」であるところが誇りですね☆

投稿: KAZUKO | 2006年12月28日 (木) 16時05分

●KAZUKOさん
 そうですよね。この人の「芸」は何なの? というようなタレントさんが結構多いですからね。
 サッコさんの場合も、トークやら挑戦ものやらもその魅力的な人柄が出て面白いとは思うんですが、サッコさんという方を最もよく知ってもらうには、歌を聴くのが一番だと思います。本芸がしっかりしているというのは素敵です。

投稿: まるよし | 2006年12月28日 (木) 16時38分

マルチタレントなんて言葉も見かけますね…。適切に使われているかは別ですけど…。
関東で育ったせいかダウンタウンの良さが今ひとつわからなかったりするのですが、ウッチャンナンチャン、ダウンタウン、清水ミチコさん、野沢直子さんが出ていた「夢で逢えたら」でしたっけ?あの番組は大好きでした。
サッコちゃんの元ファンクラブ会員だったからヨイショしちゃう部分もありますが、コロッケさんのようにモノマネならモノマネで極める人はまた素晴らしいですよね☆海外で先に評価されて日本で見直されるというもどかしさもありますよね。

投稿: KAZUKO | 2006年12月29日 (金) 01時16分

●KAZUKOさん
 コロッケさんは営業上の都合で? 通常のものまねもするようになったそうですが、やはり独特の顔面模写が面白かったですね。扮装もメイクも替えないのに、その人になったように見えて。
 どのジャンルにせよ、それまでにない新しい境地を開いた人がわたしは好きです。今の若手芸人さんなら、ヒロシさんとか桜塚やっくんさんとか。
 その意味では、サッコさんも空前絶後のタイプのアイドルですよね。

投稿: まるよし | 2006年12月29日 (金) 08時15分

12月29日の深夜(30日の午前0:30~)やっていたテレ朝系の番組で爆笑問題が漫才をしていました。
最近テレビでは司会など漫才以外の仕事が多いように思いますので、久しぶりに本格的な漫才を見た気がします。
かなり長いネタでしたが、会場はまったく笑いが途切れることなく受けまくっていました。もちろん私も。
この域になるとネタを噛んでもそれがまた受けますからね。スベルことがないです。
やっぱり実力がある人はすごいです。(好みの問題はあるでしょうけど)

投稿: 美咲 | 2006年12月30日 (土) 10時26分

●美咲さん
 年末年始は本来のお笑い番組が数多いので、普段なかなか見られない人の芸が見られて、楽しいですね。

投稿: まるよし | 2007年1月 4日 (木) 07時55分

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