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2007年8月27日 (月)

超リアルな夢

 妙な夢というのを時々見る。
 高校生の頃までは、いわゆる予知夢のようなものを毎年一月頃に見ていた。予知といっても、次の年度どういうクラスになるか、という程度のものだが、まあ子供には重要な問題である。多くは教室風景を見ており、その教壇に先生が立ち、見回すと友人の知った顔が何人かいる。で、四月になってみると、そのとおりの先生が担任で、 そこに顔の見えた友人が同じクラスになる。そういうことが毎年あり、しまいには見た時点で、「ああ、これがいつもの夢だな」などと思うようになった。
 高校卒業の年に見た夢では、もっと象徴的なかたちであるが、浪人することが予知された。わたしは怒濤砕ける海岸の岩場を難渋しながら遥か遠くに見える灯に向かって歩いていたのだが、だんだん道は険しく波は高くなって、ついに諦めて引き返した。そして街に戻って辿り着いたのが、通っていた予備校の教室だったのである。

 大学生になると、クラス替えなどはなくなるので予知夢の意味はなくなるが、代わって、いつもの夢とは明らかに異なる、非常にリアルな夢を年に一~二回見るようになって、現在に至る。
 この種の夢の特徴を列挙する。

1.映像はそうとうリアルで、起きている時の視覚とほぼ同じ解像度である。
2.起きる個々の事態は非現実的だが、ストーリーの首尾はどこか一貫している。
3.こういう物が現れてほしい、こういう場所へ行きたい、次はこうなるのだろうな、などと思うと、たいていそのとおりに展開する。
4.ただし、登場人物に関しては、自由がない。誰それに出てきてほしい、と思っても、出てきてくれない。
5.これが夢であることを、はっきりと自覚している。夢なのだから無茶な行動(普通なら大怪我をするような行為とか、人間関係が壊れてしまうような言動)をとっても大丈夫だ、と思っている。
6.身の危険を感じたりして、夢を終わりにしたいと思えば、即座に覚醒できる。
7.目を醒ましてからも、現実のものと変わらないくらい、ストーリーや映像を鮮明に記憶している。

といったところである。半覚醒状態で見ているようである。こういうことを話すと、「あるある」という人と、「なにそれ」と驚く人とがいる。こういうのは見る人と見ない人とがいるのだろうか。

 二ヶ月ほど前にもこの種の夢を見たので、ストーリーをご紹介しよう。

 着替えたいと思うのだが、なかなか着替える場所が見つからず、わたしはうろうろしている。学校らしい建物の中である。廊下を曲がったところにサッコさんがいて、そんなわたしに、
「あ、いいわよ、その裏の控室使ってもらっても」
と声をかけてくださり、遠慮なく使わせていただくことにする。
 ところが、その控室は、学生演劇の楽屋を兼ねていて、上演中の舞台を横切らないと入れないようになっている。劇の邪魔にならないようにタイミングをうかがって、そそくさと入る。
 控室に入ってからも、学生が頻繁に出入りするのでなかなか着替えることができない。これはちょっと他を探さないといけないな、と思って、開いていた窓から外に出て窓枠を蹴ってみると、簡単に宙に浮き、空気を足で蹴るとどんどん高度が上がっていく。ここで、これは例の夢の中なのだ、と自覚でき、高度十メートルくらいを移動する。
 下を見ると、よく知っている地元の地形が見えているが、なぜかどの道も途中で舗装が終わっていて、クルマが通行に困って渋滞している。
 それを見下ろしながら暫く遊泳していると、空中を誰かが近づいてくる。見ると、中学時代の友人である。懐かしいので空中で無言のまま抱擁し、宙に浮いたまま二人でいろんなことをするが、なぜか空中で浮いたまま停まっていられる。ここまで来るときには、いちおう手足で空気を掻くとか、浮くための努力らしきことはしていたのだ。そんな努力は無駄だったようだ。不思議に思ったが、すぐに、これは夢なんだからどんな無茶でもできるんだ、と悟る。
 友人と離れて、控室に戻る。すると、やはり学生らしい大柄な青年が入ってくる。しかし、演劇の関係者には見えない。ふと思いあたって、
「変身するつもりか?」
と訊く。この学生がウルトラマンだったことを思い出したからだ。前にも変身するところを見たことがある(気がする)。

「あ、ばれてました?」
と学生は笑う。ウルトラマンが正体がばれていることは、かなり深刻な問題ではないのか、と思うが、やけにあっさり認めている。モラルが崩れてきたな、と思う。
「ちょっと授業に遅れそうなんで、変身して行こうかと思って」
と言うので、自分がウルトラマンであることを、軽く考えてはいけない。ましてそういう能力を私用に使うべきではない、と説諭する。学生は神妙な顔になって、
「分かりました」
と言って出て行く。
 ウルトラマンに説諭するとは身の程知らずと思われそうだが、わたしは変身しなくても空を飛べるのだから、ウルトラマンより上をいっているのだ。この夢の世界ではわたしは最高権力者で、全てわたしの意のままにことが展開するので、登場人物たちも常にわたしには従順だ。それだけに、説教したことをちょっと後悔する。変身するところを見たかったからだ。説諭は後日にすればよかった。学生指導とは難しいものだ。
 ようやく着替えようとすると、外からサッコさんの声。
「まるよしさん、悪いけど、この部屋、この後使う人がいるの。早く空けてね」
と。外を覗くと、サッコさんと天地真理さんが並んで笑っている。結局着替えることはできず、出て行く。最高権力者なのになぜかサッコさんには弱いのである。
 埒があかないので、そろそろ目覚めようと思う。

 もう少しこの夢の頻度が高まってくれると楽しくてよいのだが、見始めてからのコントロールは自在なのに、夢自体を自分で誘発することには成功した試しがなく、向こうからやってきてくれるのを待つだけである。
 面倒なので、この夢の意味を考えたりすることはとっくに止めたが、今回の夢は、こじつければ、サッコさんの武生ライブを予知していた、とも言えるだろうか。何なのかね。

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