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2009年5月 1日 (金)

ああ芝生は緑

 聞き慣れたなんでもない平凡な歌詞でも、改めて久しぶりに聴くと、雷にうたれるような衝撃で迫ってくることもあるものである。

 この間、NHKの『蔵出しエンターテインメント』シリーズで、藤山一郎さんのショーを放映していたのだが、藤山さんと大勢のバックコーラスとで「おお牧場はみどり」(訳詞・中田羽後)が歌われた。この三番の初めが、

おお仕事は愉快

だったのだが。

 この歌詞を聴いた途端、なぜか涙が溢れてきて、止まらなくなったのである。もちろんこの歌は小学校の時から何度も聴いたり歌ったりしたはずで、この歌詞だってお馴染みだったはずである。
 しかし、子供の頃はこの箇所を特に深く考えて聴いていたわけではなかったのだ。

 今この歳になって、この歌詞を受け止めるとき、自分の仕事が愉快だと思えているだろうか、愉快だと思えそうな仕事を自分で選んで就いたけれど、愉快さをちゃんと感じているのだろうか、そんな疑問が一気に体にまとわりついてきたのである。
 かつてたしかに、仕事を愉快と感じていた時期が紛れもなくあった。愉快と感じることが、次への活力を産んだ。しかし、仕事なんて、つまらないと思いはじめると、いくらでもつまらなくなるものである。どこからか、仕事が愉快でなくなっていはしないか。
 でも、それは自分のわがままなのかもしれない。直接若人らが歌う声に接してその成長を手に触れるように感じとることのできる仕事だけを愉快に感じ、そうではない後方支援を勝手につまらなく感じているのではないか。学生が勉強するための環境・施設・制度の整備だって、若人らの成長に貢献していることにかわりはない。そこに愉快さを見いだすこともできるはずなのに。山のように積み上げたさまざまな学校の課題を一つ一つ解決していくことに。

 そして、周囲の人を見ると、いかにも愉快そうにいきいきと仕事に励んでいるように見えてしまう。今のわたしとは違って。人それぞれ悩みがありながら仕事をしているだろう、と理屈ではわかるものの、やっぱり自分より愉快に見える。こういう羨みは体に毒なのだが。

 いろんな反省と悔いが、「仕事は愉快」というフレーズから数秒のうちに噴き出してきた。それが涙となって流れだしたのだろう。
 心から仕事が愉快と感じられるように、やりがいと生きがいを同調させられると、どんなにいいだろう、と思う。求められ、期待され、評価される仕事を、自分で生み出していくことが、愉快さにつながっていくのだろう。
 愉快にやろう。みな世のため、ひとのため、自分のためだ。藤山さんの歌は呼びかける、わたしに。
  

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