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2009年10月28日 (水)

ぼんぼちを求めて

 焼鳥の店に行っても、なかなかない部位。わたしは「ぼんぼち」の名がいちばん馴染みがあるけれど、地方や店によって呼び方が異なる。「ぽんぽち」「ぼんじり」「三角」「尾」「テール」などとも呼ばれる。鶏のしっぽの先端の肉である。
 どうしてわたしは何かにつけこういうものが好きになるのだろうか。おかげで常に探しまわらねばならないのだ。

 焼鳥の王道である胸肉・もも肉・手羽などよりも、わたしはこういう独特の歯触りがある部位が好きである。皮や軟骨などがそうだ。最も好きなのは砂肝(関西では「砂ずり」とも)だが、砂肝よりも入手困難だけにありがたみがあるのがこのぼんぼちである。
 ぼんぼちは、一羽からとれる量が少なく、安定した供給が難しいからだろう。焼鳥専門の居酒屋や、デパートの鶏肉惣菜の店であっても、置いているところが少ない。地元の有名な焼鳥チェーン店にもない。

 
 京都の駅ビルにある百貨店の鶏肉惣菜の店では、「ぼんじりエリンギ」なる商品がある。販売数を薄く引き延ばすために、エリンギと組み合わせて本数を倍増しているのだろう。

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 気軽に買って帰れる所でぼんぼちを売ってくれているのはありがたい。ただ、やはりエリンギと鶏肉はあんまり風味も歯応えも合っていない。申し訳ないが、わたしはいつも串から外し、エリンギとぼんぼちを別々に食べている。

 
 東京渋谷の駅の中にあるデパートの食品売場でも、「ぽんぽち」の串がある。これは純粋にぼんぼちだけなので、やはり重宝している。

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 都会の真ん中で買えるのは、便利である。この他、札幌駅近くにあるデパートでも売っているのを見つけたことがある。

 
 そう思っていたら、先日意外な所でぼんぼちの串を見つけたのである。
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 これは、高架化成った京都府福知山駅構内にある売店である。こんな所でファーストフード的にぼんぼちが売られているのは、初めて見た。下校の高校生がおやつに買っていったりするのである。福知山とぼんぼちに何か縁があるのだろうか。そういう事情は分からないが、とにかく買ってみる。

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 一粒の大きさは他店より小さいが、一串トータルの量は似たようなものだろう。ちゃんと香ばしい焦げ目がついて、ぼんぼち自身の油が表面にまわり、美味しくしあがっている。味は特についていないが、好みで振るよう、「花粧塩」(これで「けしょうじお」と訓ませるのだろうか)という小袋が付いている。

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 塩と胡椒、それに山椒の粉が混ざったものである。適当に掛けると、なかなか味がいい。これは掘り出し物である。

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