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2010年2月17日 (水)

看板つっこみ(17)~ ど、どうなるんだ

 大阪は貼紙にしてもはったりがきいていたりする。
 某所で見かけた貼紙には店主の苛立ちが十二分に表現されている。

 

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 どうなるか一番知っているのは店主だと思うが、逆説的に表現している。人間は「分からない」ことが一番怖いから、そこを衝いて不安を煽っている。効果的な文面である。

 
 一応、どうなるのかを予想してみよう。

1.自転車が停められると間もなく、貼紙が「これは不要な自転車です。ご自由にお持ち帰り下さい」という文言に換わる
 実際にこれに近いことをやって不法駐輪を撃退している所があるそうである。
2.自転車に「改造済」というタグが付けられる
 しかし、どこが改造されたのかは、乗ってみないと分からないのである。これは走り出すまで怖くてしかたがない。
3.後輪と側の電柱をてぐすで結びつける
 これは、わたしが盗難防止にほんとうにやろうかと思ったことである。自転車を出そうとした時に罰があたる。
4.自転車が車椅子に改造される
 高齢化社会でだんだん足腰が立たなくなる人が多いだろうから、これは親切でやったのだ、という弁明も可能である。
5.店主が自転車を食べてしまう
 自転車を一台まるごと食べる、という曲芸があったと思う。金属を消化できる特異体質である。店主もそういう人なのかもしれない。
6.自転車に心が吹き込まれ、自律ロボットになる
 自転車自身が意志をもったアンドロイドと化するのである。勝手に家に連れて帰ってくれるのはよいが、寄り道は絶対許してくれない。朝も、出かける時間が来たら、乗り主が起きていなくても、勝手に発車する。月を見ると、それを背景に空を飛ぼうとする。
7.火星に売りとばされる
 火星では自転車の需要が高まっている。自転車の盗難が跡を絶たないのは、火星への密輸が行われているからである。何にしろ、火星人は足が多いため、地球人用の自転車五台分でやっと一人用の自転車ができるので、数が必要である。

  
 まだいろいろ考えられそうだが、逆にどうなるのか試しに停めてみよう、という人が出てきて逆効果にならないか、心配である。

  
 同種の貼紙として、大阪ではないが、こんなのも見かけた。

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 ちょっと字が小さくて読みにくいか。こう書いてある。

勝手にゴミを持ってくるな 見つけたら ペットボトル 缶 生ゴミ
生ゴミ持ってくるな カラスが汚すから 見つけたら警察に出す 迷惑違反だ

 「知りません」ではなくて、書いた本人も逆上してどうなるか分からない、という疑問符であろう。「警察に出す」という多義的な表現、「迷惑違反」という意味不明の語、そういうおかしさも分からなくなってしまうほど怒りは激しいようだ。恐ろしい。

※ このカテゴリーの記事のように、まるよしの楽しい日本語の話を満載した本、ぜひお手に取ってお読みくださいね。

 『まるごと とれたて 日本語談義 -ラジオ番組『高専ライブ』で語ることばの話-』
 桐島周 2016 勝木書店 定価1500円(税込)
 
ISBN: 978-4-906485-09-3 
 (桐島周は、まるよしのペンネームです)

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