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2010年7月22日 (木)

看板つっこみ(26)~ 何が来るの?

 市電の乗場で電車を待っていると、このような接近表示が出た。一瞬、何が来るのかと思ってちょっと不安になった。

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 この 単車 というのが引っかかる。オートバイが来たらどうしようかと思ったが、そんなはずはない。

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 おお、どんどん 単車 が来るではないか。いや、まあこの辺でわたしは見当がついたのだが、それを 単車 と呼ぶんだなあ、広島では。
 表示が変わると、単車でない電車の表示が出た。

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 単車 の対立概念は、連接車 であった。これは、地元広島の方か鉄道マニア以外はお分かりになりにくいであろう。

 連接車というのは、路面電車ながら二車体以上を繋いで走るものを指す。これは車掌が乗務していて、四カ所にドアがあり中央二扉が乗車口となる。こんなのこんなのである。
 単車というのは、通常の路面電車のイメージである一輌で運行するものを指す。これはワンマンカーで、二カ所にドアがあり後扉が乗車口となる。こんなのである。
 これを区別して案内するものだったのである。

 しかし、鉄道趣味人としては、なおこの用語法には違和感がある。鉄道用語でいう 単車 というのは、これとはまた異なる意味で従来使われてきたからである。
 すなわち、一つの車体に台車が一つ(車輪は二対)しか付いていないものを 単車 と呼びならわしてきたのである。戦前製の市電や昔の貨車が該当する。これの対立概念は ボギー車 であり、車体の両端に台車がそれぞれ付いていて車輪が四対あるもののことだ。つまり今日の大半の鉄道車輌は ボギー車 である。

 これに加えて、日常用語としてのオートバイの意味。やはり日本語の熟語というのは意味が多様である。 

 

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 『まるごと とれたて 日本語談義 -ラジオ番組『高専ライブ』で語ることばの話-』
 桐島周 2016 勝木書店 定価1500円(税込)
 
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