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2010年7月25日 (日)

内灘はまなす歌謡祭(含・サッコ新曲告知)

 サッコの生歌を聴きに、内灘のはまなす歌謡祭に出かけた。わたしにとっては七か月ぶり、ミセスになって初めてだ。かなり禁断症状があったので、やっと一息つく感じである。107241760

 内灘は、そんなに大きな町であるという印象がなかった。
 しかし、今回駅から町の中心までをひととおり見てみると、なかなか開けていることが分かる。
 その町の一角、河北潟と日本海に挟まれた洲浜に、夏祭りの会場となるグラウンドがあった。午後の陽光は明るく、会場は華やいでいる。ステージ前に敷かれたシートにひまわり隊員を見つけた。

 「はまなす歌謡祭」は夏祭りのステージでもいちばんいい時間に組まれていて、一部と二部に分かれている。
 一部は、内灘出身の男性演歌歌手と女性クラシック歌手のコラボで始まる。トークでは地元の客しか分からないようなネタもまじえて、盛り上がっている。続いて、東京でストリートを中心に活躍しているという若手女性歌手が三曲歌う。いずれの歌手も、知人・親戚・同級生などがいるようで、それぞれ違う角度から応援が入る。107241790
 一部が終わると、内灘町長の挨拶があったり、「地元の皆さんのための夏祭…」などというフレーズが繰り返されるので、われわれ割り込んだ余所者は申し訳ない気分になる。
 軽いいたたまれなさに追われるように、わたしは水分補給のためのペットボトルを買いに行った。もちろん伊藤園のお茶である。107241780

 
 二部に入り、MRO(北陸放送)のラジオ番組収録を兼ねてのライブとなる。その関係で、この歌謡祭はMROの男女アナウンサーが浴衣姿で司会を務めているのだが、男性のアナウンサーもまた、内灘出身とのことである。そのせいかさすがに、音響などもこの種のお祭にしてはかなりいい方だと言える。この夏祭りは今年で三十四回めを数える伝統あるものだそうだ。
 この二部には四組のアーティストが登場する。

 最初は、地元で活躍する津軽三味線の一川明宏社中で、伝統的な手法のなかにも現代風のハーモニーを採り入れた演奏で、なかなか親しみを感じることができた。107241861_2107241873_3107241876
 続いて、これまた内灘出身のポップス演歌の歌手で、相川美保さんである。相川さんはこの夏祭りの常連のようで、地元の応援団と見える方々が、横断幕状のものを掲げてステージ脇に立つ。そして歌の合間にいくつもの花束がステージに届けられる。
 われわれひまわり隊は、ろくにお土産ももってきていない。男性隊員だけとなると、こういうところに気が回らない。わたしとても、いつも現地に着いてから思い立つのである。ファンクラブらしいグッズと言えば、わたしが被っているサッコ帽くらいである。サッコさんに恥ずかしい思いをさせるのではないか、と申し訳なく思う。
 

 三組めのHAYABUSA、フォーク系のデュオで、ギター(兼コーラス)とボーカルから成っているが、ギターの方がまたしても内灘出身とのことで、凱旋ライブである。
 107241865_2内灘というところはよほど芸事の盛んな土地柄なのだろうか。いったいどれだけの人材がいるのか。子供か孫を見るような和やかな視線が周りからステージに注がれるのを見ると、サッコさんが温かく迎えてもらえるのかどうか不安になってくる。結局内灘に縁のないアーティストはサッコさんだけではないか。

 そう思ったところが、わたしにとってこの日の大きな収穫となったのが、このHAYABUSAであった。
 一曲めは地球と生命の歴史と未来を思う歌「everblue」に、いきなり心を打たれる。二曲めは季節の叙情歌でなんと「ひまわり」という曲、三曲めはギターの幼少時に亡くなったというお父さんに捧げる「あなたへ」。どれもすばらしい曲である。
 曲のテーマや歌詞の傾向、メロディの運び方など、わたしの好きなさだまさしさんとも共通するところがある闊達なものだ。何よりも、抽象的・通俗的な恋愛模様を垂れ流す誰が歌ってもいいような曲が多い昨今の若手デュオとは、一線を劃している。ボーカルの声質と歌唱も、確かにして魅力的である。「あなたへ」は部分的に無伴奏の箇所もあるのだが、そこも十分に聞き応えがある。
 わたしは瞬時にHAYABUSAのファンになったので、帰ったらただちにCDを注文することに決める(もっとも、後で調べると、「あなたへ」のシングルCDは、ライブ会場での限定販売なのだそうだ。次がサッコさんの出番なので、買いに行くこともできなかったのは痛恨である)。
 このように、サッコさんのライブに出かけることで、知らなかったすばらしいアーティストともめぐり合うことができる。これも追っかけの醍醐味であろう。
 

 トリはサッコさんであるが、この頃になると、長い夏の日も、さすがに暮れはじめた。日本海側の常で、昼間はいくら暑くても、日が落ちる頃には涼しい風が吹きはじめるので、過ごしやすくはなる。

 司会者の紹介に続くイントロで登場したサッコさんは、おなじみグリーンのキャミソール。最初の曲は「ひまわり娘」、周囲のおばさん方は、やっぱりねえ、という反応である。声の伸びはとてもいいようで、安心して聴くことができる。107241964
 しかし、やはりサッココールは周りから浮いている感じがして、なにか恥ずかしい。ちらちらと顔を見られる。なんとかひまわり隊の存在をお知らせしようと、わたしもサッコ帽を振る。
 サッコさんの明るい歌唱に、だんだん立ち見の人たちも集まってくる。
 歌い終えたところに出てきた司会の男性アナウンサーは、
「アイドル時代よりも声が伸びてるんじゃないですか?」
などと煽てる。明らかにアイドル時代を知らない世代だが、さすがは局アナ、下調べと盛り上げの術を心得ている。が、このやりとりで、今のサッコさんがきちんと先生についてボイストレーニングをしていることや、アイドル時代の歌も当時のキーで歌っている(この点は声質の変化から誤解されることが多い)ことをアピールできたのはよかった。
 サッコさんの右上に白く光っているのは、ライトではなく月である。HAYABUSAの時はギターのあたりにあったから、少し上がっている。

 次に女性アナウンサーによって紹介された曲が、「木枯しの二人」であった。
 この曲は、一般の方(もちろんある世代の人)にとっては、「確かに聞いたことはあるが、題名や歌手の名前をはっきり覚えていない」という曲なので、伊藤咲子という歌手を再認識させるのに恰好である。しかも、サビ部の声の張りは、年齢を感じさせないもので、お客さんの興味を大いに惹く。この曲の終わりは、ラストのビブラートが止まないうちから大拍手となった。指笛も聞こえる。
 ここで改めてサッコさんによる自己紹介である。本当に伊藤咲子なのかと思ってるでしょう、などとやや自虐的に言った後、年齢ネタ、化粧ネタといつものパターンで笑いをとっていく。おばさん層の心を摑んだようだ。

 続いて、紅白で歌った曲、と説明を添えて、「きみ可愛いね」である。紅白にも出たのか、という驚きの反応も、こういう会場での通例だ。
 ひまわり隊はサッココールをいちばん頑張る曲だが、三曲めともなると、周囲の立客からも追随するサッココールが響くようになってくる。こういう雰囲気からは、日本海側に共通する涼しめの風が吹く夏の夜という気候とあいまって、武生のライブを思い出す。
 この曲が終わってのトークでは、当ブログでも速報したサッコさんの新曲の告知である。ブログなどは別にして、公の場で新曲について発表するのは、これが初めてということである。新曲のタイトルその他の内容は、まだ明らかにされなかったが、来月頃レコーディングする予定だそうだ。作詞は一青窈さん、これは以前『僕らの音楽』で「ひまわり娘」をデュエットしたご縁だろうか。なんにしても話題を呼びそうである。作曲は事務所社長でもある合田道人さんである。そして、これはひまわり隊にも初めての情報だが、カップリングとなるのは「ひまわり娘」(童謡バージョン)だそうである。
 ということで、童謡バージョンの伴奏でもう一度「ひまわり娘」が披露される。

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 なお爾後、何という曲になるのか、こもごも予想した。「ひまわりおばさん」「ハナマルキ」「熟女のワルツ」「もらい笑い」「きみ遠目には可愛いね」など、予想は恐らくどれも当たらないことだろう。
 真面目に予想すると、一青窈さんらしく、スケール大きな人間愛がテーマではないか、と思っている。人生の後押しになるような曲だったらいい。そして願わくはカラオケで歌いやすい曲で。

 もう一度司会者が出てきて、名残惜しいですが次が最後の曲で、と紹介する。こういう流れの時はアンコールはなしである。もう19時半になろうかというのに、今日の飛行機でお帰りになるのだそうだ。
 サッコさんも、今日は思い出に残るステージになって、と決してお世辞ではない感想を贈って、盛んな拍手を浴びる。107241961

 最後の曲はもちろん「乙女のワルツ」である。今回は、一番最後の「と」は、そこまで、と思うくらい抑えた声で消え入るように途切れる。その分二番にパワーを溜めておく、ということだったようで、二番の「た」は転調までかぶさるロングトーンで、堪能させてくれた。ラストで右手が差し上がると、拍手、口笛、騒然となる会場を後に、サッコさんは退場した。

 
 隊員と一部熱心な地元のファンは急いで舞台裏に廻り、ほんの僅かな時間であるが、ふれあいタイムである。握手して写真を撮っただけだが、それでもこういう機会をつくってくれるのはありがたい。クルマを見送って、帰途につく。
 今夜も充実したライブ。来てよかった。

7月26日追記: まるよしはケータイしか持っていないので、夜の写真はろくなのが撮れていません。きれいな写真は、プリンゼ幸夫さんの『Yonesan World』をご覧ください。また、新曲のタイトルは、合田社長さんのブログにさりげなく書かれているようです。正式決定かどうかは分かりませんが。

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コメント

まるよしさん、丁寧なレポありがとうございます♪
いよいよサッコの新曲ですね、ひまわり隊として、これまで以上に精一杯応援しましょう。

投稿: タッキー | 2010年7月26日 (月) 22時57分

 やっと本格的に「現役歌手」に復帰することになり、ファンとしても嬉しいかぎりですね。

投稿: まるよし | 2010年7月27日 (火) 06時28分

先日はお疲れ様でした。
前日にぎっくり腰をした時は半分あきらめていたんですが、無理して出かけたおかげで元気を頂きました。
今では普通に動けるくらいまで回復したのでご心配なく!
週末にはレポート提出、いや書き上げますね。

新曲も早く聴きたい&覚えたいですよね。
失礼な新曲タイトルを予想して反省しています。

投稿: プリンゼ幸夫 | 2010年7月27日 (火) 21時45分

●プリンゼ幸夫さん
 お世話になりました。腰が回復してきたとのこと、よかったですね。レポート楽しみにしています。

> 失礼な新曲タイトルを予想して反省しています。

 プリンゼさんは「ひまわりおばさん」だけですから、大丈夫でしょう。

投稿: まるよし | 2010年7月28日 (水) 06時18分

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