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2011年6月15日 (水)

『JIN ~仁~』完結編と関連商品

 以前の記事にも書いた『JIN ~仁~』は、続篇となる完結編の放映が、キー局では大詰めである。わたしの所は地方なので一週おくれで観ている(だから最新回の内容はまだ教えないでほしい。以下も、第8回までが放映済みという前提で書いていく。※平成23年7月追記:最終回までを観ての私的解題は、こちらの記事が、相変わらず面白い。

 一応、「全ての謎が明らかになる」というふれこみのようだが、わたしは懐疑的である。謎は複雑に絡み合っているので、全てを謎解きする余裕はないのではないか、という気がするからである。そして、もちろんそれでよいと思う。

 さきごろ、これまで観ていなかった映画『20世紀少年』の三部作を一気にDVDで観たのだが、これも、「ともだち」の正体が誰か、といったような、基本的な部分は明らかにされたが、細部までの説明はなかった。謎は単純なものではない。ラストも、これで誰が救われるのか救われないのか、幾とおりもの解釈ができそうなもので、呆気なかった。

 おそらく、『JIN』の場合もそういう感じになるのではないか、と予想する。繰り返すが、これはミステリーではないのだから、それでいいのである。前篇ラストで印象深い「頭痛」の意味も、おぼろげに示されつつあるが、では前篇にあった頭痛が皆それで説明ができるのか、というと疑問である。
 予想どおり、南方仁(みなかたじん) は歴史を改変することの意義や是非について、迷いに迷い続けている。割り切って救った命も、神の修正? によって消され、落胆する。そんなことの繰り返しだ。これといった正解は出そうにない。
 そういうことより、いよいよ揺籃期にかかっていく幕末の史実とこの作品世界とが、どのように折り合わされていくのか、愉しみである。既に大政奉還が成ったことになっているが、特に 坂本龍馬(さかもとりょうま) 暗殺から明治維新という流れを、 がどう変えるのか変えないのか。それによって未来すなわち現代にどういう影響があるのか。

 第8回の 野風(のかぜ) 出産のシーンは、まさに『ER 緊急救命室』も顔負けの緊迫感があり、麻酔なしの帝王切開で子宮に手を突っ込んで赤ちゃんを取り出し、これが泣かないというので 橘咲(たちばなさき) が血まみれのまま足から吊るしてばんばんと叩いて泣かせる…、よくこんなシーンを大写しで、わが国のゴールデンタイムのドラマで流せたものだ、と感心する。
 そして、この出産は作品構想上も大きな意味をもつし、ストーリー上も多くの登場人物の感情と生き方に影響するものである。そうした「思い」の交錯のなかで、この大胆で息も継がせぬシーンを観せられ、わたしは正視できなかったし涙も止まらなかった。きちんと、胸に迫るものは確かにあるのだ。 

 
 いや、まあそんな込み入った話は、今はどうでもよい。
 ドラマのなかで出てきた食べ物が、セブンイレブンで商品化されて売り出された。この前からそれをいただいているのである。
 虚構のなかの食べ物を現実の店舗が「再現」して実体化する。こういう本末転倒が今更珍しくないのは分かっているのだが、そういうことに慣れている自分がまた驚きである。この種の商品は、またか、という思いで横目に見て通ることが多いわたしだが、『JIN』がかなり気に入っていて、かつセブンイレブンが自宅最寄りの店ということもあって、買ってしまった。口にしてみると、なかなか美味しいではないか。

 まず、がタイムスリップ当初に寓居した橘家の奥方 橘栄(たちばなえい) が脚気になり、縁談を蹴って仁の許に赴いた娘 との確執から頑なに治療を受けることを拒んでいた。この時、が一計を案じ、脚気に効く栄養分を練り込んだ菓子を、甘党の に食べさせ、その命を救った。
 この菓子が、が「道名津(どうなつ)」と名づけたものだが、甘さが足らずに に受け入れられず、さらに餡を塗って「安道名津(あんどうなつ)」とした。これが商品化されている。画面で観たよりは小ぶりの印象だ。あんまり重たいと売れないからだろうか。
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 和風かつ古風な味に仕上がっていて、美味しい。人気があったようで、ワゴンに載せて売場に出されていたが、すぐ売り切れていた。
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 なお、第一回でこれを に勧める時の 喜市(きいち) の言葉を聞き、わたしはちょっと精神的にしんどい時期でもあって、涙が止まらなくなった。自分の苦しみなど、小さなことだ、と思わされた。カウンセリングにもなるドラマだ。前の記事にも書いたとおり、 の置かれた境遇を考えると、 のバイタリティーは尊敬に値する。
 この安道名津は、劇中では 和宮(かずのみや) にも献上され、騒動をひき起こしたりする。

 次に売り出されたのが、「橘家の揚げ出し豆腐」である。揚げ出し豆腐は、前篇で が橘の家にいた頃から、何かというと のために作っていた献立である。
 セブンイレブンには元々揚げ出し豆腐があるから、それとどう差別するのか、と思っていたが、通常よりも出汁の味が濃く、豆腐もしっかりしているように感じる。軽いおかずや酒のつまみとしてもいい。
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 そして、「橘家のお弁当」である。
 幕末のお弁当がほんとうにこういうものであったのかどうかは分からないが、いかにも質素な武家の食事という感じがする。固めに煮られた野菜も時代の気分だし、焼き鯖と鶏肉が主菜で、当然ながらまだ牛肉や豚肉は使われない。
 つくねに差してあったのは、安道名津に添えられていたのとおなじ楊枝である。揚げ出し豆腐も一つ入っているので、これが集大成ということか。
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 「(ヤマサ醤油使用)」という註記には、『JIN』のファンなら、にやっとするはずである。カロリーの低さが、ダイエットの身には嬉しい。

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