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2011年6月 9日 (木)

変質する「女の歌」

 変質と言っても、わたしのなかで歌詞の解釈が多様性をおびてきた、というだけなのだが、なにかそういうふうな聴き方しかできなくなっている。

 阪神淡路大震災の後に、前川清さんの「そして神戸」というヒット曲の、歌詞の意味が変わってしまった。元々は悲恋の歌だったのが、地震被災者の歌になってしまったのだ。それで、その年末の『紅白歌合戦』では、被災者を励ます意図で歌われた。
 歌詞というのは、比喩的・象徴的な表現がとられているため、何とでも解釈できてしまうのである。

 その伝というわけではないのだが、わたしはどうも震災以来、サッコの「女の歌」 伊藤咲子 イトウサキコ / 女の歌 【CD Maxi】 (左記リンクは、『楽天市場』の当該商品ページに跳びます。購入もできます)の歌詞を見ると、今回の被災地の風景、わたしにとっては液晶ごしの風景に過ぎないが、それしか浮かばないのである。一青窈さんがこの災害を予見して作詞したのなら大した直感だが、まさかそんなことはなかろう。

ずいぶん前から 非常事態よ

 と聴いただけでも、危険な状態が続く原発を連想してしまう。
 そうなると、以下の歌詞の、満たされない女性の心の叫び(=女の歌)が、平穏な暮らしを震災によって突然奪われた女の、呆然とした心話のほとばしりに聞こえてくる。

あなたの飲んだマグカップを洗い流して

 も、死んだ夫のマグカップを瓦礫の中に見つけて拾い上げ、泣きながら泥を洗い流す女性の姿がつい思い浮かぶ。
 だからといって、今更そういう路線で売るというわけにもいかないだろうが。

 各種キャンペーンが続いていたところでの震災だったが、その後被災地の状況や首都圏の節電ムードに圧されるように、そういう活動が自粛気味になってしまった。わたしも、こういうところでサッコの記事を書くべきかどうか、迷ったりした。

 しかし、先月くらいからはキャンペーンもどんどん再開しており、『三菱ドライビングポップス』以来のラジオのレギュラーも務めている。詳細は公式彩図を見ていただくことにして、わたしは次のシングルにつながるよう、陰ながら応援していきたいと思っている。

 なお、@NIFTYのタイムラインサービス終了に伴い、タイムライン「伊藤咲子のマイクはいかに躍ったか」は、今月末をもって閉鎖となります。閲覧ありがとうございました。 

(上記画像は、『楽天市場』の商品ページへのリンクです。購入もできます)

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