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2011年9月12日 (月)

世界記録か? 『伊藤咲子 COMPLETE BOX』

 郡山キャンペーンの記事から時をおかずに、またサッコの記事である。

 というのも、サッコさんの全曲を網羅したCDボックスが遂に発売されたうえ、ちょっとした「世界記録」として、ギョーカイ? の話題になっているのだ。そのCDボックスが、これである→【送料無料】CD+DVD 21%OFF伊藤咲子 イトウサキコ / 伊藤咲子 COMPLETE BOX 【CD】(左記リンクは、『楽天市場』の当該商品ページに跳びます。購入もできます)

 以前から予約していたものが、ようやく先日届いて、現在見聞きしているところだ。内容がCD9枚・DVD1枚に、サッコさんの超ロングインタビューを含めた冊子まで付いているので、なかなか咀嚼するのに時間がかかるし、ファンには喜びも大きい。

 このDVDが、その筋(音楽の、という意味だが)の人たちの間で、ずいぶん話題になっているものだ。どういう世界記録なのか。

 DVDには主に、アイドル時代のテレビ出演時やコンサート時の歌唱が収録されているのだが、最後にデビュー時に製作された「ひまわり娘」のプロモーションビデオが収められている。これが話題を呼んだのである。
 従来、最古の音楽プロモーションビデオは、昭和50年のクイーン「ボヘミアン・ラプソディー」とされてきたのだそうである(わたしは知らなかったが)。しかし、「ひまわり娘」は昭和49年発売だ。
 どうやらこれは、「現存して公開されている(まあ公開されないと意味がないが)ものとしては世界最古の音楽プロモーションビデオ」ということになるらしい。これ、ファンのいい加減な煽りではない。『ORICON STYLE』の中のニュースとしてちゃんと伝えられているから、ギョーカイ的にも確かなのだと思う。それにしても、そういうことをちゃんとチェックする人がいるのだ。

 『ORICON STYLE』「世界初の音楽ビデオ!? 伊藤咲子のお宝映像発掘」
   http://www.oricon.co.jp/news/music/2001252/full/

 そうなのであれば、今後いろんな所で話題にしてもらえて、テレビなどでこのビデオを流してくれたりしないか、と期待してしまう。何にしろ、サッコさん自身、こんなビデオがあったのを覚えておられなかったそうなのである(冊子のロングインタビューによる)。

 レコーディング風景の記録などもなかなか興味深い。
 「木枯しの二人」の歌詞や符割りがその場で変更されていく様子や、直接の歌唱指導など、曲の成立そのものに立ち会っている臨場感がいやがうえにも昂奮をよぶ。
 「ひまわり娘」や「夢みる頃」のロンドンにおけるレコーディングに付帯したロケも、サッコ最初期のイメージビデオ的なものである。鳩にたかられて困っているサッコさんの姿は、今思えば、やがて集まるファンたちの意向に気を遣いながら歌手としての行き方に悩むことの、予告のようにも見える。ロンドンに二回行ったことのあるわたしは、サッコさんと同じ場所を散策していたんだなあ、と思うと感慨と誇らしさをおぼえる。

 その他のテレビ出演の映像も、わたしにとっては貴重にして新鮮なものだ。昔すぎてよく覚えていなかったのである。
 子供の頃にサッコさんが好きだったのは確かだし、好きになったのは主にテレビを見てだと思うのだが、その映像が記憶にほとんど残っていない。「冬の星」なんて全くテレビの印象がなかったが、ちゃんと『コント55号のなんでそうなるの?』で歌っていたのである。
 また、「未完成」の頃にも『紅白歌のベストテン』に出たりしていたのだな、と思う。わたしの方が受験勉強やら何やらであまりテレビを観なくなったからかもしれない。そういえば月曜は塾だった。
 バラエティ番組であっても、ちゃんとゲスト歌手の一回きりの歌唱のために、曲のイメージに合わせたセットを組んでくれた、ということに時代を感じるし、ありがたいことでもある。曲の内容と番組の雰囲気が合っていようがいまいが、ちゃんと歌に手間を割いてくれていた。現在なら、スタジオで別撮りした映像をつなげるか、プロモーションビデオか何かを流してお茶を濁すかするところだろう。それどころか、歌手がゲストであっても歌を流さないことの方が多い。
 反面、曲紹介のアナウンスが平気で歌に重なってしまっていたりするのは、やり直しのきかない収録の緊張感と時代の活力とからくる混沌、と好意的に解釈するべきか。
 番組の共演者として、花の中三トリオほか、当時のアイドルの姿がふんだんに見えるのも楽しい。わたしが一番懐かしかったのは、『スター誕生』のクロベーであった。

 
 9枚もあるCDの方も、かなり圧巻である。およそレコードになった曲はほぼ全てが収録されていると言っていいのだろう。「資料提供」としてひまわり隊員のお名前も書いてあるから、現在は入手が難しい貴重な音源を提供されたのであろう。
 特に『レア・コレクション』の盤は、その名に相応しい曲が集成されている。演歌調の「悲しみよ とまれ」(作詞・作曲:川内康範)はじめ、「友達になろう」(作詞・作曲:吉田拓郎)や「リトル・プリンス」の別バージョン、このあたりはもうどなたが音源を提供されたか、わたしたちには分かりやすいのだが、とにかくもう人の目に触れる機会も少ない曲が入っている。トリは「女の歌」である。
 『想い出のセンチメンタルシティイ』の盤には、アルバムにあまり採られてこなかったシングル曲が十七曲もある。名曲「たそがれに愛をこめて」もここで聴くことができる。
 その他の七枚は、当時のアルバムの復刻である。初めてCDになる曲も多い。いずれのCDも、一枚ずつ当時のレコードジャケットを縮小した紙のCDジャケットに包んである。つまり、紙ジャケ版『乙女のワルツ』と同じ趣向になっている(『乙女のワルツ』自体もこのBOXに再録されている)。歌詞カードも縮小されているので読み取りにくいが、とにかく丁寧に作ってあると思う。
 (各アルバムの解題記事には、最下段からリンクしています)

 
 そして、冊子も充実した内容だ。
 ロングインタビューで意外だったのは、映画『刺青』に主演したエピソードである。映画の内容から考えて、サッコさんはしぶしぶ出演したのではないか、と漠然と思っていたのだが、けっこう前向きに考えておられた様子である。映画会社から何年もにわたって映画出演のオファーがあったのだそうだが、女優としての伊藤咲子に、映画のプロはどのような魅力を見いだしていたたのか。訊いてみたいものだ。

 冊子には、サッコさんに縁のある方々からの稿が寄せられている。
 伊藤咲子をものまねレパートリーの一つにしているコロッケさん、アイドル時代からの親友である岩崎宏美さん(このお二人が並んでいるだけでも笑えるではないか)、そしてなぜかクリス松村さんの文章もある。クリスさんがサッコファンだなんて知らなかったが、好意的に書いてくださっているのは嬉しい。
 そして、この人なしに今のサッコは語れない、合田道人社長さん、サッコとの馴れ初めから「女の歌」誕生秘話まで、詳しく述べられている。

 冊子の最後を飾っているのは、どこから見つけてきたのか、『スター誕生』の予選に出場した時の審査用紙である。
 当時のサッコさん自筆のエントリーシートは微笑ましい。あなたの抱負 という欄に、歌手になりたいからです と書いてある(そりゃそうだろう… 笑)のもいい。審査員の書き込みのなかで 歌う時 体がゆれすぎ。というのも、それこそ伊藤咲子のものまねを思い出させて、笑える。

 
 こんなふうに、非常に面白く飽きない内容となっている。伊藤咲子に興味のある方は、ぜひ一セット備えることをお勧めする。
 わたしもまだ全部は見聞きできない。初めて聴く曲も多いので、気になる曲があれば、また私的解題シリーズを書き継いでいこうかと思っている(各アルバムの解題記事へは最下段からリンクしています)
 そして何より、サッコさんにはこれでコンプリートしないでいただきたい。今後もどんどんいろんな曲を聴かせてほしいものだ。そう熱望している。

アルバム毎の解題記事
 『ひまわり娘』
 『私のカレンダー』
 『乙女のワルツ』 
 『初恋』 
  以下続いて執筆・投稿予定


(下の画像は、『楽天市場』の当該商品ページにリンクします。購入もできます)

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コメント

謹賀新年happy01
本年もよろしくお願いいたしますheart02

新潟のディナーショーで、やっとコンプリートボックスのボックスにサッコちゃんのサインをいただきましたnote

結局、蜉蝣の音源は出てこず、幻になってしまいましたが、ペガサスの英語バージョンはその後見つかったので、奇跡ってあるんですねshine

また時間を見つけて、お散歩しにきますねsnailsnailsnail

投稿: KAZUKO | 2012年1月 7日 (土) 04時05分

 KAZUKOさんの生き字引ぶりには、感服です。

投稿: まるよし | 2012年1月 7日 (土) 09時25分

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