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2015年1月30日 (金)

看板つっこみ(48)~ 係り受けとフォント

 看板やポスターのキャッチフレーズには、フォントを工夫することで、係り受けなどを明確にしている場合がある。単にテキストとして見ると両義ないし多義的な文であっても、フォントによって解釈の紛れを回避することができる場合もあるのだ。

 しかしそれが、必ずしも成功していない、というか、却って意図しない方の解釈を意識にのぼらせてしまう結果になる、という両刃の剣にもなり得る。そう感じさせる例を挙げる。

 まず、駅のホームの壁に貼ってあった地元への歓迎の辞だが。
 

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 それだったら水害だと思うぞ。言いたいことは分かるけれど。
  を少し大きくしてあるので、こう解釈されることを予測はしているのだろう。が、いかにも無理がある。水が流れる酒蔵の街 ではだめなのだろうか。
 

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 これもフォントにちょっと無理があるか。
 〈ぜったい先生になりたい人〉〈(現役の)先生〉のための大学 のはずなのだ。その小さい でその大きい連体修飾を受けるのは、いくら人という字が支え合っているとはいえ、ちょっと荷が重そうである。改行が入っていることも、係り受けを分かりにくくしている。
 現職の教員も、研修のために大学(院)に一定期間在籍することが、ままあることを知らない人には、なかなか解釈できないだろう。

※ このカテゴリーの記事のように、まるよしの楽しい日本語の話を満載した本、ぜひお手に取ってお読みくださいね。

 『まるごと とれたて 日本語談義 -ラジオ番組『高専ライブ』で語ることばの話-』
 桐島周 2016 勝木書店 定価1500円(税込)
 
ISBN: 978-4-906485-09-3 
 (桐島周は、まるよしのペンネームです)

 勝木書店のホームページでご注文いただくのがご便利かと思います。
  http://www.katsuki-books.jp/ (書籍検索から)
 Amazon・楽天などでは購入できません。

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