7.5.0 書籍・文学

2014年1月14日 (火)

スヌーピー展に出かける

 スヌーピー が登場する漫画は、『PEANUTS』というタイトルだが、あまり知られているとは言えない。
 これの日本語表記がまた、『ピーナッツ』が現在は主流なのだが、わたしが子供の頃には『ピーナツ』が普通だった。こういうのは、最初に入ってきたとおりにしか頭にインプットされないものなので、『ピーナッツ』という字面を見ても、あの漫画の気がわたしはしない。だから、頑迷に『ピーナツ』と書かせていただく。

 昨年10月から今月にかけて六本木ヒルズで開催された『スヌーピー展』も、本来『ピーナツ展』であるべきだが、これはもうしかたがないことだろう。

続きを読む "スヌーピー展に出かける"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年3月29日 (金)

『ふるさと文学さんぽ 大阪』

 『ふるさと文学さんぽ 大阪』(船所武志 監修 2012 大和書房)【送料無料】大阪 [ 船所武志 ](左は、「楽天ブックス」の該当書ページにリンクしています。購入もできます)という本を手にすることができ、早速読ませていただいた。
 大阪で学生時代を過ごし、一応国文(文学そのものではないが)が専攻だったわたしにとっては、大変懐かしく面白い本である。 

続きを読む "『ふるさと文学さんぽ 大阪』"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年8月 9日 (火)

文系も楽しい『物理で広がる鉄道の魅力』

 鉄道好きの人は多いが、物理好きは少ない。特に若い世代で、高校の科目履修や大学入試で必ずしも物理を選択する必要がない、ということもあり、小難しそうな物理が敬遠されるようである。
 やはり物理畑の人は、これをなんとかしたい、と考えるのだろう。この『物理で広がる鉄道の魅力』という本の著者である半田利弘氏は、広くは物理学、狭くは天文学が専門の学者である。

 【送料無料】物理で広がる鉄道の魅力(左は、「楽天ブックス」の該当書ページにリンクしています。購入もできます)

続きを読む "文系も楽しい『物理で広がる鉄道の魅力』"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月25日 (水)

叙述ミステリーとして~ 『シューマンの指』 下

 前記事に続いて、「叙述ミステリー」たる 【送料無料】シューマンの指 (左は、「楽天ブックス」の該当書ページにリンクしています。購入もできます)を紹介・検討する。

 これまでに「叙述ミステリー」として感動した作品は、当ブログなどでも何度もひきあいに出している、筒井康隆氏『ロートレック荘事件』である。 同作では、叙述のトリックが明かされる時が、殺人事件が解決する時でもあった。

 なお、前記事で、「叙述ミステリー」をわたしの造語のように偉そうに書いたけれど、叙述ミステリーという検索語で当ブログに来られる方もあり、既にそういう呼び方はあるらしい。検索した限りでは、特に当ブログでの用法と意味は異ならないので、安心した。

 が、この『シューマンの指』は、殺人事件の解決など気にせず、純粋に叙述を愉しませる作品である。

 高校での修人のエピソード、美少年であるがゆえ、このようなものがある。

 ここでいま一度警告します。この後、里橋と修人との真の関係など、作品構想の核心に関わる内容を直言します。知りたくない方は、読むのをおやめください。

続きを読む "叙述ミステリーとして~ 『シューマンの指』 下"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年4月16日 (土)

叙述ミステリーとして~ 『シューマンの指』 上

 ミステリーが特に好きでもないわたしが、ミステリーとして宣伝されていたこの 【送料無料】シューマンの指 (左は、「楽天ブックス」の該当書ページにリンクしています。購入もできます)を買う気になったのは、何といっても「指」による。
 高名な作曲家であるシューマンは、ピアニストを志していたが、指を患ったためにそれを諦めざるを得ず、作曲家に転向した。それに因んで、この小説でも、将来を嘱望されていた若き天才ピアニスト永嶺まさとが、事故で指を切断してしまい才能を断たれる、という話になる。
 わたしはピアニストでも何でもないけれど、この点でシンパシーを感じたわけである。指の切断が話の核にある小説はそう多くないだろう。わたしが読んでおかねば、という気になった。
 時代設定も、わたしが学生時代を過ごした時分と重なるし、主人公らは少し年上ではあるが同世代と言ってよさそうである。

 一般的な書籍紹介で『シューマンの指』はミステリーとして扱われていることが多いのだが、実はこの小説は、ミステリーではない。というのは、殺人事件の扱いから明らかである。

続きを読む "叙述ミステリーとして~ 『シューマンの指』 上"

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2010年10月11日 (月)

研究書としての『「いい文章」ってなんだ?』

 『「いい文章」ってなんだ?』(石川巧 2010 ちくま新書)という本は、新書判であることや、帯に書かれた「試験に受かる文章の秘密を探る!」というような惹句から、受験生向けのノウハウ本かとわたしは思っていた。
 それでも、商売に関係する内容なので、一応目を通しておこう、と思って買ったのだが、期待をいい方に裏切られた。かなりしっかりした研究書なのである。

 教科教育は、それが本質でないと分かっていながら、どうしても受験の影響から逃れ得ない。学校での作文指導も、大学受験の小論文入試から逆算される傾向がある。その小論文入試の概史が、豊富な資料とともに整理されているのである。
 これは、作文指導に携わる者にとって、貴重な書と言える。そして、小論文入試の歴史が意外に旧いことに驚かされる。 

続きを読む "研究書としての『「いい文章」ってなんだ?』"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月28日 (日)

ヒトは食べられて進化した?

 「人類史の常識をくつがえす衝撃の進化論」という帯の惹句に引き寄せられて『ヒトは食べられて進化した』(ドナ=ハート/ロバート=W=サスマン 伊藤伸子・訳 2007 化学同人)を読んでみた。

 
 しかし、常識をくつがえす、というほどのものなのか、という気がする。もともとわたしに進化論の常識がないからだろうが。同書を通じて述べられている主旨は至って単純だ。

 

続きを読む "ヒトは食べられて進化した?"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月20日 (水)

『ちりとてちん』解題本

 このブログでも、かつて朝ドラ『ちりとてちん』の私的解題を行っていましたたが、このほど『ちりとてちん』を解題した評論の本が出版になったので、ご紹介します。

続きを読む "『ちりとてちん』解題本"

| | トラックバック (0)

2009年9月30日 (水)

自転車を活かす走り方

 自転車を愛用している。自転車自体が特に好きというわけではないが、クルマ(この汎用は嫌いだ。自転車も電車も荷車も車なのに、自動車が「車」の語を独占している)に乗れないのだから、自然な選択として、日常の移動には自転車を使うことが多くなる。
 横着なわたしは電チャリに乗っている。もう三台めである。指を怪我してからは、くらぶ生に右のブレーキの握りを浅くしてもらって、快適に乗っている。

 しかし、自転車に対する風当たりが強いのもまた事実である。クルマを運転する人が自転車を忌み嫌うのはなぜか、と思ったが、東京あたりの大都会に行くとよく分かるし、先頃読んだ『自転車の安全鉄則』(左は、「楽天ブックス」の該当書ページにリンクしています。購入もできます) という本をみても、よく分かる。

続きを読む "自転車を活かす走り方"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月 2日 (木)

書籍紹介 ~『阪急電車』

 タイトルは『阪急電車』だが、鉄道マニア向けの趣味の本でも電鉄会社のPR本でもなく、小説集である。
 わたしもタイトルと電車のイラストに惹かれて本を開いたくちだが、なかなか面白い作品構造になっていた。

続きを読む "書籍紹介 ~『阪急電車』"

| | コメント (0) | トラックバック (0)